ステマか?TBS番組でニトリ商品多数紹介→BPO「放送倫理違反」意見書発表

放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(小町谷育子委員長)は11日、TBSの全国ネットで昨年10月19日オンエアのバラエティー番組「熱狂マニアさん!」について、番組と広告の区別があいまいであり、「放送倫理違反があった」とする意見書を発表した。
番組では、インテリア大手「ニトリ」の商品を多数紹介。加えて、ほとんどの放送時間で、画面の左上にニトリのロゴマークが表示されていた。番組と広告の関係を巡っては、日本民間放送連盟(民放連)が放送基準で「広告放送はコマーシャルとして放送することによって、広告放送であることを明らかにしなければならない」と定めているが…。意見書は、(1)番組と広告の識別に関して番組制作者の認識が甘く、視聴者から疑念を持たれる可能性が高い内容が放送された(2)ニトリのCMが番組本編と直結または近接して流れたことも重なり、視聴者から疑念を持たれる可能性をさらに高めた(3)事前の考査も十分に役割を果たすことができなかった――と指摘。番組は民放連の放送基準に反しており、放送倫理違反があったと結論づけている。
文:BEST T!MES編集部