「ご迷惑をおかけして…」佐野海舟、ついに口を開く。禊を終え、再びサムライブルーのジャージーまとう

ドイツ1部マインツに所属する日本代表MF佐野海舟(24)が28日、昨年7月に不同意性交の容疑から釈放後、初めて記者会見し謝罪した。
佐野は黒のスーツ、紺のネクタイ姿で現れ、約3秒間、頭を下げ硬い表情で「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と謝罪した。
佐野は昨年7月中旬に不同意性交の容疑で逮捕され、同7月下旬に釈放。 同8月上旬に不起訴処分となった。
「自分の口から話さないといけないと思いました。自分1人のサッカー人生ではない。自分に対する賛否はあると思っていますし、日本のサッカーのために戦うしかないと思っているので、昨年の自分の行動によってたくさんの方々にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。サッカー面は言動行動で自分にできることを考えて、社会に貢献し続けたいと思っています」と語った。
「日々できることを考えてやっているつもりではあったけどできていなかった。見つめ直した期間を忘れないようにやっていかないといけないと思っている。サッカーができないというのはもちろん思いましたし、自分の行動という面で反省することもありますし、本当に自分を見つめ直して考えていた。行動につなげていかないと思っていたので、口だけではなくて行動で示していきたい。その気持ちを必ず忘れてはいけないと思っている。自分のためというよりかは、関わってくださったみなさんのために自分はサッカーを頑張らないといけない」と頭を下げた。
この日は6月シリーズに臨む欧州組の自主トレが行われ、森保一監督とも対面。
「覚悟を持っていると伝えた。自分に矢印を向けてやり続けたいと思っている。サッカーやめるという考えはありましたし、(マインツへの移籍を控えていた)大事な時期に甘さがあったと思う。サッカーをやるチャンスがもらえた以上は、自分もしっかりやっていかないといけないと思いました。マインツでサッカーができるとなった以上、自分がやらないといけないと思いましたし、今は本当に感謝しています」と葛藤も明かした。
今回は昨年のアジアカップ以来、1年4か月ぶりの日本代表への復帰。MF守田英正やMF田中碧らが招集外となったため、“中盤の要”として活躍することが期待される。「自分の武器というものを出さないといけないと思っているし、自分はここで何も残していないので武器を出していきながら存在を高めていけたら」と話していた。
文:BEST T!MES編集部