プーチン大統領の鉄拳外交、北方領土問題、ジャーナリストの毒殺まで、日本人から見ると、冷たくネガティブな印象を持ちがちなロシアという国。ステレオタイプはさまざまあるが、そのリアルとは。1991年のソ連崩壊からもう30年近く。いまこの地で起きつつある価値観の変化。

■学校教育が変わり始めた

 1991年のソ連崩壊が意味するものは多岐に渡るが、その中でも最も大きな意味を持つものの一つとして「学校教育の変化」がある。前回〈権力に背けば、即暗殺も…逮捕されたロシア活動家のその後〉取材に答えてくれた、タティアナ・バトゥロヴァさん(実名)さんは、モスクワの学校に通っていた13歳当時の様子と、いま現在自分の子供たちが受けている教育の違いについて、こう語った。

 

「学校のカリキュラムが大きく変わり、今まで良しとされていた事が悪い事となり、その逆もありました。学校で教えるべき事が一度白紙になり、その後数年間かけて新しいカリキュラムが作られていきました。

 私が子供の頃に、学校で決まりを守らないとどういうことになったか、という話を今の子供たちにしても、あまり想像がつかないみたいですね。どんな国でも、親と子の世代では受けてきた教育や価値観について大きな違いがあると思いますが、ロシアでの私と私の子供の世代での違いは、他の国と比べても大きい方だと思います」

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