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京都の町で発見! 「琳派 買い物図鑑」

老舗ならではの本物の琳派ゆかりの厳選グッズ

俵屋宗達、尾形光琳で知られる「琳派」。昨年は、誕生400年ということで京都や東京などで多くの展覧会か催された。そのアイデアの大胆さや斬新さ、そして極限まで無駄を省いた美意識の高さを再確認した人も多いだろう。彼らの美意識は現代にも受け継がれ、日本人の生活のいたるところに、琳派系譜のデザイングッズを発見できる。琳派誕生の地、京都で見つけた本物の「琳派グッズ 厳選3点」を紹介する。

まず1つ目は、

京うちわの老舗「阿以波(あいば)」

「朝顔」(=写真左)は1万1000円、雪佳時代の版木から作られた「神坂雪佳図うちわ」(=写真中)は5400円、琳派400年で2015年に新たに作られた「春秋草花光琳水」(=写真右)は3万5000円。

「阿以波」は1689年、初代長兵衛が近江の国の“饗庭”から出て京の都で創業。当初は多くの絵師を抱えて版画の図書出版も行なっていたが、7代目よりうちわ専門店となり「阿以波」を名乗った。

最良の材料と道具、技術で今も「京うちわ」の伝統を守り続けている。骨を作るところから完成までの製作期間は1年以上。実用品にして最高の芸術品である。同家の団扇コレクションは日本有数で、光琳が作った団扇も残っている。

 

【阿以波(ルビ:あいば)】
京都市中京区柳馬場六角下ル
☎075-221-1460
営9:00〜18:00 休)日曜•祝日(お盆の後)

 

続いて2つ目は

京焼の名家「六兵衛窯(ろくべえがま)」

 

 

 

 

 

「六兵衛窯(ルビ:ろくべいがま)」は、240年に亘って続く京焼の名家である清水家が1771年に初代六兵衛が京都•五条坂に開窯。円山応挙や竹内栖鳳ら時代を代表する画家たちと交流し、合作を続けて来た名窯である。

写真の犬の「小筐」(3500円)は、上坂雪佳の意匠を元に製作されたもの。男性に人気という。また、尾形乾山の写し「小筐」など、琳派ゆかりの作品が数多く取り揃えられている。

【六兵衛窯(ルビ:ろくべいがま)】
京都市東山区五条橋5-467
☎075-561-3131
営)9:00〜17:00 休)土•日曜

 

3つ目は、

版画や雑貨を扱う「芸艸(ルビ:うんそう)堂」

光琳を慕う画家•中村芳中(ルビ:ほうちゅう)が描いた犬をモチーフにした「手拭」(=写真左)は1000円、「花はがき」(=写真右)は1枚100円。

 

創業1891年、屋号の「芸艸堂」は、文人•富岡鉄斎から拝受した書に由来。同店を含め木版摺りの版元は日本で数軒のみ。伊藤若冲(ルビ;いとうじゃくちゅう)、河鍋暁斎(ルビ;かわなべぎょうさい)、神坂雪佳(ルビ;かみさかせっか)ら著名芸術家の作品を復刻製作した版画や雑貨を買える。

 

【芸艸(ルビ:うんそう)堂】
京都市中京区寺町通二条南入妙満寺前町459番地
☎075-231-3613 
営)9:00〜17:30 休)土•日曜•祝日
 

 

 

 

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