今やファッションアイテムの一つとしても僕たちの生活に欠かせない、
アウトドアアウターたち。黎明期から今に至る150年超の歴史の中で、それらはどう変化し、
進化を遂げてきたのか? アウトドアテクノロジーの進化を軸に、年代順に徹底解説!

第3回は「アウトドアブランドの勃興」。
ザ・ノース・フェイスやパタゴニアなど、後に日本でも一大ブームを築き、現在ではアウトドアブランドという枠を超えて、ファッションアイコンのひとつにもなっている定番たちが生まれたのもこの時期だ。
 

ハイテク黎明後期
(1968年〜1976年)

のちに「アウトドアのファッション化」に
繋がるあのブランドたちが続々デビュー

 1968年のザ・ノース・フェイス、1973年のパタゴニアに代表されるように、この前後で続々といわゆるのちの「ファッション性の高いアウトドアブランド」がデビュー。新たな時代へと突入して行く。

 

1968年生まれ
ザ・ノース・フェイス
ーTHE NORTH FACEー

 
 

機能の限界を超えるアウトドアギアを数多く発表

 バークレーで創業。世界初のドーム型テント、オーバルインテンションを発表するなど、テントやバッグ、ウエアと多くのアウトドアの限界を高めてきた。今日ではファッションブランドとのコラボも多数。


1973年生まれ
パタゴニア
ーpatagoniaー

 

フリースウエアで社会現象を起こしたトップブランド

 リサイクルフリースの開発など、環境への強いポリシーとともに社会現象まで巻き起こし、アウトドア界のトップに君臨。ベースレイヤー、インサレーション、シェル、を分けて考えるレイヤリング思想も初めて提案。


1974年生まれ
クレセントダウンワークス
ーCrescent Down Worksー

 
 

確かなプロダクトで近年は別注アイテムも多数

 アン・ミシェルソンによってダウンベストのカスタムオーダーからスタートした古参ダウンファクトリー。ハンドメイドにこだわった完成度で高い評価を得ている。近年は多くのショップやブランドとの別注品を発表。


1974年生まれ
マーモット
ーMarmotー

8000mスーツをはじめとしたハードコアユースのダウン製品には定評。ゴアテックスを使ったダウン衣料と寝袋を最初に開発した。


1975年生まれ
ペンフィールド
ーPenfieldー

マサチューセッツ州でダウンとフリースからスタート。ニューイングランド地方の厳しい自然の中で要求される耐久性と実用性を兼備。


1975年生まれ
モンベル
ーmont-bellー

 創設者の辰野勇とふたりの仲間が登山経験をもとにアウトドア用具の開発を目指して設立した日本を代表するアウトドア総合ブランド。

 

【アウトドアアウター進化の歴史】
ここではアウトドアのテクノロジー進化を軸に、160年以上あるアウトドアの歴史を大きく4つの時期にセグメント。ナイロン素材が全盛となる1920年までをクラシックアウトアドア期、それからゴアテックスが登場する1975年頃までをハイテク黎明期、その後パタゴニアのフリースが開発され、アークテリクスが設立されるなどの2000年頃までをハイテク進化期、そしてハイテクの進化とともにクラシックに回帰する傾向も見られる2000年以降をクラシックアウトドアの再評価期と位置付けた。