読書家としても知られる、川崎フロンターレの中村憲剛選手。しかし、もともと本は好きではなかったそう。ではなぜ、読書をするようになったのでしょうか?

プロ入り後、急に活字が読みたくなった

 実は、本を読むようになったのは、プロ1年目からなんです。それまでは全くと言っていいほど読書家ではなく、むしろ読書嫌い家でした(笑)。

 

 それはなぜかというと、学生時代は教科書を読むじゃないですか。それで十分だと思っていたんです。自己啓発の本や伝記なども、結局のところ、人の人生だからと思って、それほど好きではなかったんですよね。これを言ってしまうと、自分で何冊も書籍を出版しておきながら、何を言ってるんだって突っ込まれそうですけど(笑)。

 ただ、学生の間は、サッカー以外にも授業があったので、わりと多忙だったのが、大学を卒業してプロの世界に飛び込んだら、サッカーをする以外は他に何も迫られることがない。それで何でもできてしまうなって思ったときに、急に活字が読みたくなったんですよね。

 

 最初は、そこで新聞を読もうと考えたんです。でも、新聞は日々のニュースが中心で、自分が興味のないことも多く、読み続けるのは難しいなと感じた。そこで本屋に行って、自分が興味を惹かれるもの、興味のあるものを探そうと思ったんです。そこからですね、読書をするようになったのは。
 前回紹介した太田哲也さんの『クラッシュ―絶望を希望に変える瞬間』に出会ったのも、ちょうど、そのころでした。確か、書店のオススメコーナーにおいてあって、POPが目についたんです。それで手に取ったのがきっかけでしたね。きっと、初めて読むのが今の自分だったら、違う印象を抱いていたでしょうね。本との出会いもまた、運命なのかもしれないですね。

明日の質問は…〈Q18 14年間、川崎フロンターレ一筋でプレーしてきましたが、移籍を考えたことはなかったのですか?〉です。