——なるほど、主人公の成長を目で表現したと。この殺戮ゲームをサバイブしていく主人公・小池 萌を演じて、本作では観客にどんなメッセージを伝えようとしているのだと感じましたか?

浅川梨奈 「人狼ゲームという作品は一言でいうと“殺し合いの映画”じゃないですか? でも登場人物たちだって、他人を殺したいわけではないんです。でも自分が生き残るためには騙し合い、殺し合わなければいけない。そこには生きることへの強い想いがあるワケですよね。その一方で、現実の社会では高校生くらいの子達が、何かというと「殺す」とか「死にたい」、「死ね」「死んだ」なんて言葉を簡単に口にするじゃないですか? そんな私と同世代の人たちに、フィクションとはいえ本当にリアルな映像で、生きるために必死になって頑張っている人間の姿を伝えられたらイイなと、個人的には思っています。」

——確かに投票シーン(※劇中では毎晩、誰が処刑されるかを決める投票が行われる)でのプレイヤーたちの表情やリアクションは迫真の演技でした。

浅川梨奈 「リハーサルだと実際に血は出ないので、みんなガチで驚いていますからね(笑)。あるシーンなんか私も本気で腰を抜かしちゃって、しばらく動けなかったですもん! みんな本気で演じていて、もう演技を通り越して真剣(マジ)でしたね。恐怖のあまり本当に泣いちゃっている子もいたりで、撮影現場もすごい空気感でした。」

——他にも現場での裏話や撮影エピソードがあれば教えてください!

浅川梨奈 「キャストがみんな同世代だったので、演技には集中しながらも現場はメッチャ面白かったです♪ 庄司蒼空役の佐奈(宏紀)くんが登場する、ある緊迫したシーンでよく見ると靴が脱げちゃってて、それをさり気なく履き直してるなんてのもあったりで(笑)」



——それがどのシーンだったのかは劇場にて要チェック。浅川梨奈さん自身はそういったNGは出さなかったんですか?

浅川梨奈 「彩乃役の松永有紗ちゃんとのシーンで、本当なら「標的」と言わなきゃいけない台詞を「強敵」と言っちゃったりというのはありました(笑)。もちろん、完成版はアフレコでちゃんと直してくださっていたのでご安心ください! あとは緊張しちゃって変なイントネーションになったりとか(笑)」

——色々ありつつも楽しい現場だったのが伝わりました(笑)。撮影期間って長かったんですか?

浅川梨奈 「もう一週間泊まり込みで、私は1人部屋が怖かったので有紗ちゃんと2人部屋に泊まっていたんですが、そこが何故かベッドとベッドの間に仕切りがある不思議な作りで。なので、2人ともお互いの姿が見えないのが不安で、床に座ってキャリーバッグをテーブル代わりにしてお弁当を食べたりしていました(笑)」

 

——話を聞いている分には、殺戮ゲームの撮影の割には楽しそうですね。

浅川梨奈 「すごいハードだったし、実際精神的にも追い込まれる部分がたくさんあったんですけど、その合間合間にキャスト同士でワイワイやれたので、とても楽しかったです♪」

——今回の作品で、自分の中で初挑戦だったことは?

浅川梨奈 「そうですね~主演ということはもちろん、とにかく初挑戦のことばっかりでした! 台本の1ページ目に登場人物の名前が並ぶ中、“浅川梨奈梨奈”と1ページを使って書かれていたのを見た瞬間は、鳥肌が止まらなかったし、完成した試写を観た際には「あっ、私メッチャ映ってる!」って思ったし(笑)。喋っていないシーンでも無言の表情や演技を撮ってもらっていることも多くって、それも新たな経験でした。私の場合、主演とはいえ他のキャスト陣に比べて演技経験が少なかったので、もっともっと勉強しなきゃいけないと感じたし、日々勉強をさせてもらいながら撮影に挑んでいたという感じでしたね。」

——女優・浅川梨奈にとって今後の大きな糧となる作品になったと。

浅川梨奈 「そうですね。この映画の後に出演させてもらった作品があるんですが、役作りもそうですし、お芝居に対する想いそのものが、人狼ゲームに出演する前と今ではガラッと変わっているのを感じました。」

 

——それはどのように?

浅川梨奈 「今までの経験を生かして演技をすることがすごく楽しくなりましたね。本当に自分にとって大事な作品になったなと思っています。」

——このシリーズは“本格派女優の登竜門”なんて言われていますし、浅川さんもここからさらに成長していくことでしょうね。

浅川梨奈 「そうですね~歴代の皆さんがすごい女優さんばっかりなので、私も負けずに頑張りたいと思います!」

 
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