「今さら聞けない」ニュースのキーワードについて、「分からないことはなんでも聞いちゃう」いまドキの社会人、トオルくんとシズカちゃんが第一人者の先生たちに話を聞いていきます。

(第一回のおさらい~幸福の科学の信者数は公称1000万人以上と言われているが現在の実数は1万人程度か。信者の平均年齢は高い。逆に清水富美加さんは今後若者を取り込む広告塔として利用される可能性がある~)

●幸福の科学の特徴。「守護霊インタビュー」とは?

シズカ…「新興宗教」と一括りにされるけど、幸福の科学にはどんな特徴があるのかしら。

トオル…天理教やPL教はスポーツに力を入れている印象があるよね。創価学会は政治のイメージが強いなあ。

島田(島田裕巳:宗教学者。宗教関連の著作多数。近著に『宗教と精神科は現代の病を救えるのか』※和田秀樹氏との共著)…今だと、芸能面に力を入れているのが特徴でしょうね。アイドルの結成もそうですし、「ニュースター・プロダクション」という芸能事務所も立ち上げています。

シズカ…なるほど~。特徴といえば、気になるのが幸福の科学の主な収入源。泉岳寺辺りに立派な建物も立っていますよね。

島田幸福の科学にかぎらずどの教団もまず献金が大きな収入源です。各教団によって「お布施」や「寄付」などと呼び方が違うだけですね。ちなみに、創価学会にもお布施はありますが、なんといっても聖教新聞による収入が大きいですね。

トオル…僕は幸福の科学の具体的な活動が気になるな。幸福の科学ではお経を読んだりするんですか?

島田…例えば、創価学会には南無妙法蓮華経を唱える「お題目」があります。同じように幸福の科学にも唱えごとや祈願はありますが、創価学会のように近所の家に集まってお経を唱えているという話は聞きません。少なくともお経を読むことは主たる活動ではない。メインの活動は守護霊のインタビューでしょうね。

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トオル…それ知っています! ビートたけしさんや池上彰さん、安倍首相などの著名人も出ていて話題になっていますよね。調べてみたら、守護霊というのは人間の潜在意識のことを言うみたいですね。ネットでは「トンデモ」として扱われることが多いけど……。

島田守護霊が語ることは建前ではなく、本音だと信者は考えています。ある政治家の守護霊は「本当は幸福実現党に期待している」と言っていますし、幸福の科学をバッシングする週刊誌の編集長の守護霊は「本当は批判したくないけど、金儲けのためにしかたなくやっている」という“本音”を本の中で漏らしています。要は、信者が「こうあってほしい」「実はこうなんじゃないか」と思うことを守護霊が語るのです。

シズカ…やっていることはわかったけど、どんな意味があるのかは想像できないわ。

島田…幸福の科学に限らず、新興宗教を信仰する人の多くは人生の目的や正しい方向性を示してほしいと思っています。つまり、それの手段がお経か、守護霊へのインタビューなのかの違いですね。そして、それを糧にして生きている信者が多い。

トオル…ある意味で自己啓発的な側面もあるってことですか?

島田…そうですね。「祈ればご利益がある」という宗教は多いですが、幸福の科学は現世における成功を求める傾向が強い。そのため、守護霊インタビューや大川総裁の著書に書かれていることには神頼みや他力本願のような内容は薄いですね。

 
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