■自分の本当の価値観、自分が相手にどんなことを求めているのか

 また、結婚指輪に関しては蒼井さんが「お断りしました。買ってくださるって言ったんですけど、私、大切な物は絶対になくすので、それだとしたら何かを一緒に経験することに使ってほしい」と言い、それに対して山里さんも「買えるんですけど、『もったいない』って。それが金銭感覚が似てるなって。じゃあ、指輪の代わりに好きなところに行って、楽しいっていう時間をくださいって」「相当素敵な指輪を(買うはずだったお金を)全部使い切る料金プランを」と述べています。

 山里さんはめちゃくちゃお金を持っているはずですので、「そうは言っても記念だし、失くしたらまた買ってあげるから」と指輪をプレゼントする、という手段もあったと思うのですが、これまで彼の高スペックに惹かれて寄ってきた(であろう)女性たちとは違う蒼井さんの希望に、最高の答えで返してあげようとしているわけです。お似合いどころか、最高の夫婦だと思います。

 

 結婚相手に求めるものとして、年収がどうとか、学歴がどうとか言う人は多いですが、年収がいくら多くても、学歴がいかに高くても、顔がどれだけ美男美女でも、一緒にいてストレスを感じるようならうまくいかないと思います。逆にどんな条件だろうと「二人でいる時間が最高に居心地が良い」という相手とは長続きするでしょう。山里さんと蒼井さんの初デートはドライブだったそうなのですが、「いい土手があったので二人で散歩した、緊張して手を握れなかったので、二人ともおじいちゃんとおばあちゃんみたいに後ろに両手を組んで歩いた」そうです。「初デートなんだから、高級レストランと高級ホテルで」という人ならば、「なんだか土手を歩かされて、ないわー」となるでしょう(それが悪いという意味ではありません、両人の価値観が一致していさえすれば過ごし方は何でも良いという話です)。

 

 婚活しているけれども相手が見つからないという人、自分の本当の価値観、自分が相手にどんなことを求めているのか、ということをもう一度考えてみましょう。ひょっとしたら世間の常識に縛られて、余計な条件をつけたり、相手に多くを求めすぎてしまっているかもしれません。

 

 ちなみに山里さんは「(蒼井さんは)笑っている姿が素晴らしいので、ずっと笑っていられたら。この世界でずっと『面白いね』と褒めてもらって、笑わせられたら」と言っており、蒼井さんは「私より山里さんのほうが仕事がないと生きていけない人だと思う。自分が与えていただいた仕事は精一杯やっていき、できるかぎり山里さんを支えたい」とも言っています。

 山里さんの仕事は人を笑わせることですので、蒼井さんが山里さんを支えることによって、山里さんはもっと仕事を頑張って面白いことをたくさん言い、それを見た蒼井さんが「面白かったよ」と褒めてくれる、という見事な好循環が発生します。お互いがお互いを支え合う、という素晴らしい構図です。一方だけが我慢をさせられる生活というのはまず続きません。この点でも、この二人がお似合いであることがよくわかります。

 

  さらに、顔といえばあの名シーン。蒼井さんの「魔性の女」性について質問された山里さんが「みなさんの目の前にいる蒼井さんと違う蒼井さんを僕は見せていただいているので。本当に純粋で、楽しいときには笑って、おいしいもの食べてる時は本当にコロコロ笑って。それですごく泣く。みなさんが思い描くのとちょっと違うでしょ。そんな人間じゃないというのを一緒にいてずっと見てたんで」と大論陣を張り、蒼井さんがみるみる目を潤ませた、今回の会見のハイライトシーンがありました。これも、山里さんは世間一般からどう見えるかより「自分が見た蒼井さんの顔を信じた」ということなんですよね。

 

 最後にもう一つ、山里さんと蒼井さんの出会い方で、とても理想的でドラマチックだった部分を挙げたいと思います。それは、二人の出会いが山里さんの相方・しずちゃんの紹介だったということです。人からの紹介というのは最強の縁です。この人とこの人を会わせると喧嘩になるとか、どちらかに迷惑がかかる、みたいな人を紹介することは、紹介者にも信用というものがある以上、まずありません。それが結婚相手としてだとしても、友人としてもそうです。

 ご存じの方も多いでしょうが、南海キャンディーズの二人は、ご本人たちも認めている通り、一時仲が険悪でした。そのキッカケは、M-1グランプリで準優勝し、まずそのキャラが注目されたしずちゃんが、2006年に映画「フラガール」に出演して好評を博して以降、本格的に女優業に力を入れたことです。また、しずちゃんはその恵まれた体格と運動神経からボクシングでオリンピックを目指すことになり、また山里さんがしずちゃんの予想外の方向での活躍に嫉妬したこともあり、コンビとしての仕事はほぼなくなっていました。

 2015年、ボクサーを引退したしずちゃんが、深夜の山里さんのラジオにゲスト出演して、二人でこれまでのことをとことん語り合い、翌年のM-1グランプリ決勝を目指してコンビを再始動することを決めたことが転機でした。徐々に関係は修復され、山里さんはしずちゃんの足を引っ張り続けたことを深く詫びました。その後に山里さんがしずちゃんから紹介されたのが、まさにコンビの不仲の転機となった「フラガール」で共演した友人の蒼井優さんだったのです。

 なんと劇的な展開でしょうか。コンビ仲が悪くなるキッカケとなった映画が、山里さんの謝罪によってコンビ仲が修復されると同時に、山里さんに最高の伴侶をもたらしたのです。

 自分の周りにいる人は大切にしたほうがいいですね。「悪いことをしたな」と思う相手には謝りましょう。そうすれば世間が狭くならず、ひょっとしたら素敵な人を紹介してくれるかもしれません。

 山里亮太さんと蒼井優さんご夫妻、そしてこれを読んでいただいた「結婚したいあなた」の幸せを、心よりお祈りします。