■トレーニングから総合走行レッスンまで

「幾つになっても、クルマを楽しく安全に運転したい」というシニアドライバーたちが集まって、富士スピードウェイで開催されたドライビングレッスン。

 早いもので今回のレポートで最終回。座学では日課にしたい簡単な体幹トレーニング&ストレッチと、ハンドリング、ブレーキングを含めた総合走行レッスンの模様をご報告します。

 

■筋肉量を維持してスローエイジング

 モータースポーツはクルマを操作するだけだと誤解されがちですが、実は強烈な重力と戦いながら、ミリ単位の正確な操作が必要とされるスポーツです。

 松田秀士氏は、還暦も超えてもレーシングドライバーを続けている驚異的な体力を持っていますが、それでも「F2にステップアップした時が一番大変だなと思いました」と言います。

「それまでF3では何周でも走れたのに、F2マシンに乗ったら、10周も体力がもたなかった。そこで筋力トレーニングの重要性に気づきました」。

「今でもレース活動を続けられているのは、日常的に体力トレーニングを続けているからですし、筋力の維持はクルマを正確に操作する上でも重要な要素なのです」。

 とはいえ、日常的に続けるためには手軽であることも大切だと松田氏はアドバイスします。そこでまず実践しているのが、バランスボール。

「バランスボールをベッドの横に置いておいて、朝起きたらすぐ乗る、これを習慣にするだけでも、正しい姿勢と体幹は鍛えることができます」と松田氏。

「ボールに乗って、少し腰をゆらゆらさせてバランスを取るだけでも、体幹が鍛えられ姿勢が良くなります」。

 コツとしては、骨盤に乗っかるような意識でボールに座ることだということです。

 また日常簡単にできる体幹トレーニングとしては、「プランク」という基礎メニューも効果的だと松田氏は勧めています。このトレーニングは、床の上にうつぶせになり、縦ひじをして背筋をまっすぐ伸ばし、その姿勢を維持するだけ。特に腹筋に効くので、中年太りの解消にもオススメできるトレーニングです。

 この「プランク」もそこから体の片側だけ上げるなど、動作を加えればさまざまな体幹を鍛えることができるなど応用が効き、加齢による筋力の衰えを遅らせるには入門しやすいメソッドと言えます。