「私らの頃は生きていくのに必死よ!」巣鴨の“パイセン”たちに聞く、クリスマスプレゼントの記憶 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「私らの頃は生きていくのに必死よ!」巣鴨の“パイセン”たちに聞く、クリスマスプレゼントの記憶

70歳代で記憶がある人は半々、今も昔も変わらぬ定番アイテム

■仮説・一般家庭に広く普及していったのは昭和30年以降から?

 割合としては「もらった派」と「もらってない派」でちょうど半々に別れる結果に。

 歴史をさかのぼると、日本にクリスマスプレゼントの習慣が持ち込まれたのは明治時代と言われている。救世軍が貧民へのプレゼントとして、果物・パン・菓子・玩具などをくばったのがはじまりだ。そこから大正時代~明治時代にかけて家庭にも普及していった…というのが教科書的な流れのよう。

 だが聞き取りをしてみて、実際に広く一般家庭に普及していったのはもう少し後、戦後復興を果たした昭和30年以降ぐらいから、と推察してみた。

 今回話を聞いたのは、ちょうど幼少期が敗戦の記憶と重なる年代の方たち。戦後の経済状況の違いによって、クリスマスを楽しめる家庭・楽しめない家庭で大分差があったのではないか。また、70代の方の「小さい頃にはなかったが20歳ぐらいの時には(クリスマスプレゼントの習慣が)あった」という声からも逆算すると、上記のような年代がひとつの可能性として考えられるのではないだろうか。

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