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父と共に西南戦争を戦い最後は叔父・従道に投降した、西郷どんと愛佳那の子

歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第51回 ~西郷菊次郎~

※運勢エネルギー トータル:15

 運勢エネルギーは、命式表の日柱・月柱・年柱それぞれの、十二運星エネルギー値を合計したものである。十二運星のエネルギーはそれぞれ1~12で表され、日柱・月柱・年柱、3か所の運勢エネルギーを合計して、最小3~最大36で表される。平均は15と言われるが、菊次郎の運勢エネルギーは1+3+11=15。まさに標準的なエネルギー量と考えられるだろう。

 また、「絶」は後世の星、「胎」は前世の星、「建禄」は今世の星であるが、前世→今世→後世と、次元的にすべての星を持ちあわせている。そのため、今世に求める物欲や名誉欲と合わせて、自分が生まれる前にどうしていたか、自分が死んだ後にどうしたいか、生前と死後にも目を向けている。他者からしたら少し奇妙な部分もあったのだろうか。しかし、その分、精神性は高かったのだろう。偉大な父・隆盛に似ていたかどうかはわからないが、隆盛の精神性の高い教えを割合簡単に理解することができただろうと思う。

「西郷どん」をきっかけに菊次郎を鑑定したが、ドラマの中ではひたすら謙虚な菊次郎も、強い信念とリーダーシップを持っていることが明らかになった。先にも少し触れたが、これは、奄美大島出身の人間の在り方について問い続けた、母・愛加那の教育の賜物であろう。ずっと一緒にいられないとわかりながら、奄美大島に流された隆盛と恋に落ち、子どもに恵まれ、しかし、本土へと帰っていく隆盛を笑顔で見送る…そして、最終的には自分が手塩にかけて育てた子どもまでも本土へと連れていかれてしまう…そんな愛加那の気持ちを思うととても切ない。菊次郎には、島の人間としてのアイデンティティもあっただろう。当時、島に対して本土の人たちがなぜ、そしてどんな差別をしてきたのかを改めて認識するとともに、その境遇を受け入れ、高い志を持って生きた、愛加那・菊次郎に敬意を表する。

桜の名所としても有名な琵琶湖疏水記念館付近。
■四柱推命とは?

古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。

■用語説明

日柱の干支:その人の本質を表す重要な部分

主星(しゅせい):月柱の蔵干通変星で、その人を表す最も重要な星。主に仕事運を表す。

自星(じせい):日柱の蔵干通変星で、その人のプライベートな部分の性格を表す重要な星。

【参考文献】

・BUSHOO! JAPAN 西郷菊次郎68年の生涯マトメ!西郷隆盛と愛加那の息子は右足を失い、台湾に西郷堤防を作る https://bushoojapan.com/jphistory/baku/2018/02/18/110285 (2018年12月2日最終アクセス)

・明治150年・京都のキセキ・プロジェクト 京都の西郷(せご)どん-西郷どんの子西郷菊次郎京都市長の功績https://meiji150.kyoto/feature/segodon/(2018年12月2日最終アクセス)

・歴史マガジン 【西郷菊次郎の生涯とは?】世界で活躍した西郷隆盛と愛加那の息子/

https://rekijin.com/?p=28882 (2018年12月2

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妃萃(本名:油川さゆり)

ひすい

青森県八戸市出身。慶應義塾大学 社会学研究科 教育学専攻 修士課程修了、同研究科 同専攻 後期博士課程在学中。2013年鳥海流・鳥海伯萃より四柱推命の指南を受ける。これまで500人以上を鑑定。多数の弟子を輩出。

元放送局報道記者。フリーアナウンサーとして、BS11の番組にレギュラー出演しているほか、ナレーターや司会として活動中。日本の歴史、伝統芸能を伝えるため、歴史勉強会、その他イベントを主宰。自身も大和言葉、辞世の句、武田氏と油川氏等について講演活動を行う。合同会社真己、共同代表。また、2016年6月から「カミムスヒ」というソングユニットで歌手活動を開始。手話検定3級、ホームヘルパー、視覚障害者ガイドヘルパーの資格を持ち、社会福祉活動に積極的に携わる。


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