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箕輪厚介が語る、情報飽和時代のコンテンツ・メディア論

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■宇宙人「もうR25あるからよくね?」

ーー読者の巻き込み方やビジネスの方法自体がコンテンツになっている。

 

 全く。だからジブリで言うところの、コンテンツに死ぬほど集中している人ー高畑勲さん、宮崎駿さんと、それをどうビジネスにするか必死な人ー鈴木敏夫さん。この両極にいる人を自分の中に、ふたり飼うことができれば上手くいく。結局、ビジネスを考えれば考えるほど、今にあったコンテンツになるんですよ。で、こんなことを言ったら生意気ですけど、コンテンツしか考えないと、このBEST T!MESはいまどう頑張ってもR25的なものになると思うんですよ。

ーーうーん。そうしたくはないですが。。でも確かにR30的なもの、R35的なものになってしまう怖さはありますね。

 そうなると、会社員としてはその仕事は意味があるのかもしれないけど、宇宙人から見たら「もうR25あるからよくね?」って話。同じような読者に向けて、同じような人に取材して、同じような回答を得て。でそこからは「味付けを変える」という誰もがたどってきたメディアの道をなぞるんですよ。ちょっと小ボケかましたり、ちょっと突っ込んでみたり…という。でも最初に「まず黒字化するビジネスはなんたるか」って考えると誰もたどり着いていない場所に行く可能性がある。だから、どうすればペイできるかと考えて、カメラマンやライターに逆にお金を払わせてコンテンツを作るということを考えてもいいんです。「箕輪編集室」だって全部そうですからね。

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箕輪 厚介

みのわ こうすけ

幻冬舎

編集者

1985年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、2010年双葉社に入社。ファッション雑誌の広告営業としてタイアップや商品開発、イベントなどを企画運営。広告部に籍を置きながら雑誌『ネオヒルズ・ジャパン』を創刊しアマゾン総合ランキング1位を獲得。2014年、編集部に異動。『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文を編集。その後幻冬舎に移籍し、2017年にNewsPicks Bookを立ち上げ、編集長に就任。創刊1年で100万部突破。また1300名の会員を擁する日本最大級のオンラインサロン「箕輪編集室」を主宰。既存の編集者の枠を超え、様々なコンテンツをプロデュースしている。初の著署『死ぬこと以外かすり傷』も話題を呼ぶ。


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