就活戦線異状あり!【まだ間に合う「隠れホワイト企業 TOP50」ランキング】2021年最新版「就活」が物語る「内定格差」の現実! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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就活戦線異状あり!【まだ間に合う「隠れホワイト企業 TOP50」ランキング】2021年最新版「就活」が物語る「内定格差」の現実!

■いまからでも挑戦できる「隠れホワイト企業TOP50」
  

 竹内氏はこう語る。
「大手の一流ホワイト企業が2022年卒の採用を終了するのが、この5月です。その時点でまだ内定がない学生にとって、選択できる道は二つです。
 私自身もそうだったのですが、一つは、就職留年をして、2023年卒として今から仕切り直す。23年卒のサマーインターンがはじまりますので、備えていく。転職や起業をする上でも一流ホワイト企業でのキャリア経験は社会的信用だけでなく、能力的にも飛躍するチャンスが大きいために、なんとしてでも来年に向けた準備をする道です。
 もう一つは、大手ではありませんが、それに準ずる、新卒学生にとって自身のキャリア形成に大きく資する企業に入社する道です。私たちが主宰する『ホワイト企業総合研究所』は、6月1日に解禁される22年本選考および23年卒夏に解禁されるインターンシップに向けて、2021年版の【隠れホワイト企業ランキングTOP50】を発表しました」(竹内氏)

【図表1】
【図表2】

 上記【図表1、2】を見ていただきたい。調査方法は、対象企業1万3000社のなかから、厚労省の統計・白書、各企業のIR情報などから「職場環境、ワーク・ライフ・バランス、給与・福利厚生、成長環境、事業見通し、財務諸表」を指標に500社を選抜。3つの条件(①単体従業員数1000人以下②直近3年間の年間売上高1000億未満③『就職四季報 総合版 2022年版に見出し掲載なし』)でスクリーニングしたものである。

 竹内氏曰く、同研究所調査結果のランキングの上位の企業は、以下の4つのパターンに分けられるという。

(1)ITを活用し、新興企業や小規模企業であっても、高い生産性を発揮できる会社(WEBサービス、SIer)。ITスキルを身に付けたい学生におすすめです。
(2)大手企業のグループ会社で安定しており、親会社の販路やコネクション、ネームバリューを利用して利益を上げやすい会社(豊田通商システムズ、丸紅ケミックスなど)。ワークライフバランスを重視したい学生におすすめです。
(3)地域密着により顧客基盤が強固で、事業が成熟しているため収益が安定している会社(日置電機、ハローG、カラフルカンパニーなど)。地元志向の学生におすすめです。
(4)ニッチ領域に特化して、高い専門性を活かすことで差別化して高い利益を上げている会社(リクルートマネジメントソリューションズ、税理士法人ゆびすい、新日本科学PPDなど)。専門性を身に付けたい学生におすすめです。

 大手の一流ホワイト企業に内定できなかったとしても、このような中堅企業に入社することでキャリアメイクをしていくことも十分現実的だろう。 
 竹内氏は、就活戦線にいる現役学生と親御さんに6月1日からの本選考解禁時における心構えを最後にこうつけくわえた。

「もう大手の採用が終わったからといって落胆する必要などありません。これからはじまる就活は主に中堅企業ですが、業界を見据え、自分の適性と向き合いながら企業を選び、じっくりと地に足をつけチャレンジすれば自分のライフキャリアに合う企業に必ず内定できます。もちろん、そこに至るまでの道は簡単ではないかもしれませんが、1週間に3社エントリーするという就活のリズムを保っていけば、結果はおのずとついてくるものです。
 合否の問題で一喜一憂する以上に、皆さんの生き方、そのライフキャリアから演繹する思考をすれば、なぜ、自分がその会社で働く必然性があるのか、見えてくると思います。その見えてきた思いを言葉にすれば、自分の今までの生きてきた経験と未来の仕事との整合性が論理として、面接官に伝わるはずです。志望動機で問われるのは、自分の感情、動機を正確、正直に伝えるその論理的思考力なのです」(竹内氏)

 就活戦線異状あり。されど、就活を勝ち抜くための「志(こころざし)」は変わらないものなのかもしれない。なぜなら、就活を経て、社会人になることとは学生と異なり、ゲット(与えられる)より、まず、何を自分からギブ(与える)ことができるのかを試され続けることだからである。【了】

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竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である就活に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube:就活塾 ホワイトアカデミー

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