【上原浩治に聞く Q.12 ハイファイブ、痛くないですか!?】 | BEST T!MESコラム

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上原浩治に聞く Q.12 ハイファイブ、痛くないですか!?

マウンドで喜怒哀楽を全面に出す上原投手、そこに秘められた理由

吐き出して、終わり

――勝利した瞬間、感情を爆発させてハイファイブ(ハイタッチ)がお決まりになっていますが、たまにやりすぎて肩や肘を怪我しないか心配になります。海外の選手なので、門田選手とブーマー選手(※7)のようにならないかと……。

あれは本当にカックンってなっていましたもんね。

僕は大丈夫です。オルティスとか大きめの選手にはハイタッチは避けていますから(笑)。オルティスはだいたい担ぎ上げてくれますし。

(※7)1989年にオリックス・ブルーウェーブにいた門田選手が、ホームランを打ったあと、ベンチ前でブーマー選手とハイタッチを交わした瞬間に肩を脱臼したことがあった。

――ハイファイブのように感情を爆発させるのは意味があるのですか?

だって隠し事って難しいじゃないですか。隠していることっていつかはばれますからね。私生活もそうですよ。

これ、話がおかしな方にいくな(笑)。

――はははは。

僕はなにもないから大丈夫ですけど、みなさんは気を付けてくださいね(笑)

――はい(笑)。隠し事、というのは感情のことですか。

そう。だって、打ち取ったらうれしいし、勝ったら喜びたいじゃないですか。

逆に打たれたら悔しいし、泣きたくなることだってあるかもしれない。僕はそれをその場で吐き出したいタイプです。そこで、吐き出して終わり。引きずりたくないから、吐き出して自分なりにリセットしているつもりです。

前回、車のなかで叫ぶ、と言いましたけどそれも同じで、12時までっていうのは次の日に持ち越したくないから、その日は目いっぱい悔しがろう、と感情を吐き出しているわけです。

――感情を表現することはリセットの方法なんですね。

そうですね。勝っても明日は新しい日だし、負けても新しい日。だったらその日のうちに感情を表現して次につなげたいと思っています。

これはタイプの問題でもあると思いますよ。僕はそういうタイプで、感情を出してリセットしたいというだけで、つねに冷静でいる、というほうが安定するならばそれでもいいと思います。ただ、我慢しすぎる人もいるんじゃないかな、とは思いますね。ビジネスマンの方とかでも胃潰瘍になったとかよく聞きますけど、変に溜め込みすぎているんじゃないかな。だったら発散したほうが、次の日新しい気持ちで臨めることもあるんじゃないかなと思います。


明日の第十三回の質問は「Q.13 感情を出さないほうがいいと言われますが、どう思いますか?」です!


 

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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