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プロテインにまつわる5つの誤解

ただトレーニーのためだけのものにあらず。一般人が飲むべき理由

④「飲むと太る」という名誉毀損

 プロテインに関する都市伝説に「プロテインを飲むと太る」というものがあります。しかし、プロテインにとって名誉毀損と言えるくらい、迷惑な話。

 というのも、タンパク質は3大栄養素の中で最も脂肪になりづらい。つまり太りづらい栄養素だからです。

 なぜか。食事=カロリー摂取となりますが、この時、実は消費が行われています。食事を消化・吸収するためにエネルギーが必要だからです。これを「食事誘発性熱産生」といいますが、食事後に身体が温かくなったり、別に激辛料理を食べていないのに汗ダラダラになるのはこの「食事誘発性熱産生」によるものです。

 そしてタンパク質はこの消費の値が炭水化物や脂質よりも高いのです。炭水化物(糖質)の場合は約6%、脂質の場合は約4%のところ、タンパク質は約30%。

 30%を引いて摂取カロリーは7掛けになるわけであり、プロテインは太りやすい説は、いわれのない都市伝説。気にしないことが懸命です。

「でも、プロテインを飲んでたら太ったよ?」という人がいるとすれば、それはそもそも1日に摂取すべきカロリーがオーバーしていただけの可能性が高いです。例えば、1日に摂取すべきカロリーが2000kcalの人が、普段の食事ですでに2000kcalを超えているのに、そこに追加してプロテインを飲めば当然太ります。タンパク質(プロテイン)は1gあたり4kcalあるからです。でもこれは、「プロテインのせいで太る」と言えるのでしょうか。プロテインでなくても、ケーキでもアサイーボウルでも、野菜ジュースを飲んでも太ります。ようは、他の食事とのバランスの問題。この手の説を唱える人の話をよくよく聞くと、「“運動せずに”プロテインを飲みんで太った」と言う人もいて、やはり単なるカロリーオーバーである可能性大なのです。

 また太ったと感じる理由として、単純に筋肉がついたということも考えられます。しかも、筋肉と脂肪は同じ重量でも体積は1.2倍違ってきます。なので、脂肪が落ちた代わりに筋肉がついても、実は体重は変わらなかったり、増加していることも。ですが、ダイエットで大事なのは単純な体重よりも、断然見た目。筋肉がついて体重が増加したことを単純に「太った」と言うのは少々乱暴でしょう。

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