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ゴールキーパーは“変態”? サッカーのポジションをキャラ付けしてみた。

W杯前必読。こんな風にサッカーを観てもいいんじゃない?

■FWは“営業のエース”

タケ
では僕も来年からは元気出していきます! じゃあ最後に、花形ポジションのFWはどうでしょう。

ヒデ
FWは“営業のエース”だね、また会社で例えると。みんなで一生懸命に作り上げたものを、最後に数字という結果に変えてくれる人。

タケ 
MFみたいに、哲学やロマンの中で生きるんじゃなくて、数字の中に生きなきゃいけないポジションですか?

ヒデ
そうだね。FWも前線からのディフェンスとか、いろいろなことが言われるけど、結局のところ、ゴールをたくさん挙げてるFWはどんなチームからも高い評価を受けるからね。そうやって数字「のみ」で評価されることに慣れてなきゃいけない。まさに営業でしょ。

タケ
なるほどすごく腑に落ちました。攻撃的MFとは逆に、リアリストでなければならないですね?

ヒデ
うん。たとえば自分が売ってるものが、正直あんまり質が良くないとか思っていても、しれっと売りつけるくらいの強引さが必要かもしれない(笑)。あとは瞬間的なボールに反応する鋭さとか、嗅覚も必要だから、まさに勘の良い営業かな。

タケ
う~んこうして話を聞いていくと、本当にサッカーってポジションごとに、キャラクターが多彩ですね。

ヒデ
そうだねえ。ポジションの適性は身体能力とか、技術とか、基準はいろいろあるけどさ、いちばん大きいのは性格かなあと個人的には思うよ。やっぱ究極のチームスポーツだからね。お互いがかみ合うためには、そういうところが大事だもの。


(初出〈WEB版限定! 『3時間でサッカーの目利きになる』ポジション編 〉2014年1月9日配信記事を再構成しました)

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清水 英斗

しみず ひでと

1979年生まれ。岐阜県出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。ド イツやオランダ、スペインなどでの取材活動豊富。ライターのほか、ラジオパーソナ リティー、サッカー指導、イベントプロデュース・運営も手がける。過去には東京都 リーグ2部でプレー。現在も週に1回は必ずボールを蹴っており、海外取材の際に は、現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが最大の楽しみとなっている。主著 に『サッカー「観戦力」が高まる』(東邦出版)『3時間でサッカーの目利きになる』(ベストセラーズ)など。 


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  • 2013.12.07