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マッチョトレーナーに聞いた「片手でリンゴを潰す方法」

握力もベーシック6で鍛えられる

■片手でリンゴを潰す怪力を手に入れるには

 さて、ここまでぽっこりお腹の解消法とスーツの似合う体づくりについて久野さんに教えてもらった。では、ある意味で“男の夢”である「片手でリンゴを潰す」ことができる腕っぷしを手に入れることは可能なのか。

「う~ん、どうなんでしょうね……(笑)。僕の握力は88kgあるんですけど、リンゴを潰したことがないのでよくはわからないんですけど……(笑)」

 完全に久野さんを困らせてしまったようだが、ここは一流のパーソナルトレーナー。我々の無茶振りにもできる範囲で答えてもらえた。

「果たしてリンゴを潰せるかどうかはわかりませんが、握力を上げる方法はあります。そのトレーニング方法はベーシック6です。『またか……』と思われるかもしれませんが、ベーシック6では握力も鍛えることができます。例えば、握力を鍛える際にポピュラーなハンドグリップがありますが、あのような動きはベーシック6にはありません。しかし、例えば、チンニング(懸垂)のときには、グリップを強く握っていますし、腕で体重を支えることになる。知らず知らずのうちに握力も鍛えられているんです」

 ただし、握力を上げるにも“限界”もあるそうだ。

 

実は、指が長いほうが指を巻き付けられる分、強い握力を発揮できるんです。パワーリフティング(バーベルを持ち上げ、その重さを競うスポーツ)で有名な選手がいるのですが、その方は、スクワットとかで300kgを8回挙げたりするんです。レジェンド級のパワーの持ち主なのですが、デッドリフトは思うほど挙がらない。デッドリフトはバーベルを持ち上げる必要があるので、手があまり大きくないと、いくら力があってもグリップから外れてしまうんです。とはいっても、ベーシック6をやっていれば上がっていくのは間違いないでしょう。いつの日かはリンゴが潰せるくらいの握力になっているかもしれません」

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久野 圭一

ひさの けいいち

株式会社キーフィジーク代表取締役社長。パーソナルトレーナー。ボディメイクスペシャリスト。フィジーカー。


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