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保護猫の譲渡にはお金がかかる!? 猫を迎える選択肢

猫を迎える3つの方法

 猫を迎えてから、先天性の病気に気付くこともある。これはよくあるトラブルで、契約によっては治療費などをペットショップに請求できるかもしれない。しかし、すべてのケースには当てはまらないので、購入時にはしっかりチェックしておくことをおすすめする。

 ペットショップの猫が先天性の病気を抱えているなら、あなたはその個体を選ばなかったかもしれない。しかし、家族として迎えてから気づいたら、その猫を「不良品」として返品するだろうか。治療費などの補償を求めるかもしれないが、そのまま飼い続けるという選択をするはずだ。

 もしも、こうした場合に返品を考えるようであれば、動物を飼うということ自体を考え直す必要がある。動物は、いつ、どのような病気やケガに見舞われるかわからない。そうしたときでもケアをするという覚悟がなければ、双方が不幸になるので動物との暮らしをあきらめるべきだろう。

 ペットショップ以外では、保護猫を迎えるという選択肢も。動物保護団体などが保護している猫を引き取るというわけだ。

 成猫や雑種が多い傾向にあり、希望する猫種が保護されていないことも考えられる。種類や年齢は問わない、保護猫の新しい家族になりたいという場合は、このような選択肢も視野に入れてはいかがだろうか。

 命を助けるという意味でも、保護猫を迎える人は徐々に増えてきているように感じる。しかし、誰にでも譲渡してくれるわけではないので要注意。昨今では保護猫を引取り虐待するという、痛ましいニュースを見聞きすることが増えている。こうした事態を防ぐべく、譲渡に際しては条件を設けている場合が多い。

 猫を愛している、というのはもちろんだが、住まいがペット可の物件かどうかを証明する書類の提出を求められることがある。それだけでなく、猫の寿命を考えて高齢者には譲らない、一人暮らしはNG、未就学児のいる家庭は断るなど、譲渡条件は団体によってさまざまだ。

 また、保護猫とはいえ、無料で譲渡されるとは限らない。不妊治療などの費用が必要になる場合も少なくない。これを理解しておかないと、トラブルのもとになるので気を付けよう。

 ほかにも、知人の家で生まれた猫を引き取るというケースも考えられる。この場合は条件などがあまりなく、費用もほとんどかからない。気軽に猫を迎えられる方法だが、アフターフォローなどは期待できないかもしれない。

 どのような場合にもメリット・デメリットはある。それぞれの条件を比較したうえで、自分に合った方法を選びたいものだ。もちろん、いずれの場合も、終生飼育をする覚悟は必要だ。

 本誌7月号では、「猫と一生、幸せに暮らす」をテーマに、猫との暮らしを特集。これから猫を迎えようと思っている人は、参考にしてみては。

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