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西城秀樹というスターは「新しい昭和」の象徴だった!?

バブルを抱きしめて①

それを経験していない人には信じられないことだろうけど、いわゆる「バブル」のとき私はこれが永遠に続くと思っていた――。新刊『バブルを抱きしめて』を上梓した島村洋子さんが、平成になじめなかった同世代達にエールを送る!

■「新しい昭和」の西城秀樹、「古い昭和」の小林亜星

 

――タイムリーというと語弊がありますけど、昭和のアイドルの代表格だった西城秀樹さんが亡くなりましたね。突然のことでびっくりしました。

島村 新御三家の中ではやっぱり一番スタイリッシュでかっこよかったけど、私はもろに日本人体型の胴長短足の野口五郎が好きでした。

 ちょっと暗い感じなんだけど、一生懸命ギャグとかコントをやっている姿がいじらしくて。あと西城秀樹で思い出すのは『寺内貫太郎一家』の次男役かなあ。

――頑固オヤジ役の小林亜星によくぶん投げられて、ほんとに骨折とかしてましたからね。あれは古い昭和と新しい昭和のぶつかり合いの象徴だったんでしょうね。

島村 兄貴が谷隼人でこのヒトがまたかっこよかった。ジュリー(沢田研二)ファンのおばあちゃん役の樹木希林まだ三十代だったんですよね(その後、しばらく昭和の思い出話に花が咲く)。

――そろそろ本題に入りましょうか。この『バブルを抱きしめて』ですが、元々は島村さんが『新潮45』で連載されていた「平成になじめない」というコラムをまとめたものですよね。どうして、平成をテーマにしようと考えられたんですか?

島村 けっきょくあの1989年の1月7日に、ときの小渕官房長官が掲げて見せたあの「平成」という文字にも「へーせー」という音にも最後まで馴染めなかったからですかねえ。

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バブルを抱きしめて
  • 島村洋子
  • 2018.05.19