■ 年季の入った「徐行」標識

 実際の例を見てみると、たとえば茨城県守谷市には、四角いプレートに印刷された変則型の「徐行」標識がある。「学童に注意」とあるから、上記の「学校が沿道にある場所」に当てはまるのだろう。ただ、この場所は歩道がしっかり区切られていて、他に比べてことさらに危険とも見えない。かなり古い標識のようなので、あるいは道路状況が悪かったころに設置されたものが残存しているのかもしれない。

写真を拡大 守谷市の「徐行」標識

 もうひとつ、こちらは茨城県笠間市、仏ノ山峠のふもとにあるもので、これも相当に年季が入っている。注意情報は物々しいが、ここはかなりゆるい峠で、整備状態も良好であるから、「カーブ、急な坂道その他」という基準には当てはまらないように見える。この標識も、峠道が未整備の時代に立てられたものである可能性が高そうだ。

写真を拡大 仏ノ山峠付近の「徐行」標識

 というようなわけでこれらの「徐行」標識は、今後整備の際には新型標識に取り替えられるのではなく、撤去される可能性がある。道路整備が進む現在、「徐行」標識がどうしても必要な区間は、減少傾向にあることは間違いないだろう。

 というわけでなかなか「SLOW」入り新型標識を拝む機会はなさそうだ……と思っていたら、どうやら都内に設置されたとの情報が入った。場所は、なんと成城学園の高級住宅地付近だという。何でまたそんなところに……である。

 住宅地の標識探索では、きょろきょろしながらカメラを構えて歩いていたため、不審者として警察に職務質問を受けた苦い過去を持つ筆者である。時節柄、不審者への警戒は強まっているだろうから、誤解を受けぬよう気を配らねばなるまい。

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