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「落語家が大変で、サラリーマンが楽」とも限らない

大事なことはすべて 立川談志に教わった第6回

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 こんな都々逸(どどいつ)があります。「嫌いなお方の親切よりも 好(す) いたお方の邪険がいい」。要するに立川流に入門するには、まずは「マゾ体質」が求められるのかもしれません。 

 サラリーマンと落語家、まるで違う世界のようでいて、談慶さんにとっては、決して二律背反したものではなかったのですね。どんな仕事をするか、どんな人生を送りたいかも、「どこに志を置くかで」で変わってくるのです。そう考えると、「今が辛い」と思っていても、その先のことを考えれば耐えることができるのではないでしょうか。そんな固定的で、柔軟性を持った生き方をしていきたいですね。
 

 

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立川 談慶

たてかわ だんけい

昭和40(1965)年長野県上田市(旧丸子町)出身。1988年慶応義塾大学経済学部を卒業後、㈱ワコールに入社。セールスマンとしての傍ら、福岡吉本一期生として活動。平成3(1991)年4月立川談志門下へ入門。前座名立川ワコール。平成12(2000)年12月、二つ目昇進、談志より「談慶」と命名。平成17(2005)年4月、真打ち昇進。平成22(2009)年から二年間、佐久市総合文化施設コスモホール館長に就任。平成25(2013)年、「大事なことはすべて立川談志(ししょう)に教わった」(KKベストセラーズ)出版、以来、「落語力」「いつも同じお題なのになぜ落語家の話は面白いのか」「めんどうくさい人の接し方、かわし方」「落語家直伝うまい!授業のつくり方」「なぜ与太郎は頭のいい人よりうまくいくのか」「人生を味わう古典落語の名文句」など「落語とビジネス」にちなんだ書籍の執筆。NHK総合「民謡魂」BS日テレ「鉄道唱歌の旅」テレ朝系「Qさま!」CX系「アウトデラックス」「テレビ寺子屋」などテレビ出演も多数。現在、東京新聞月一エッセイ「笑う門には福来る」絶賛好評連載中


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