■しかし「うちのインティライミ」にも事情はある

 家事・育児が妻のワンオペ状態だからこそ生まれる、「#うちのインティライミ」エピソード。しかし小川さんは、自分がワンオペ状態になってしまっていることについて、「嫌だなと思いつつ、仕方ない部分もあると思います」と話す。
「確かに、家にいる日曜日に何もしてくれなかったり、外食しているときに夫が先に食べ終わって、子どもにごはんを食べさせずにタバコ吸いに出ちゃったりしたときには、さすがに私もイライラしてしまって、それで喧嘩までいかずとも不穏な空気になってしまうことはあるんですけど、ワンオペ育児になっているのは、どうしようもないというか、私もしょうがないと思ってしまっているところがあります」。

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 小川さんの夫は、平日は毎日朝5時に家を出ていく。夜は7時くらいの帰宅だが、朝が早いため寝るのも早い。そのような現状で、夫の家事・育児の役割を増やすというのは、あまり現実的とは言えないのだろう。
「夫は帰ってきたら、『ごめんね、大変だったね』と声をかけてくれるんです。そのおかげで気持ちの面で助かっているところはありますね」。
そういえば、『コウノドリ』のナオト・インティライミのキャラクターも、多忙なビジネスマンという設定だった。もちろん、妻に対する言動は無神経だったかもしれないが、そもそも家事・育児を担いづらい事情があったというのは、小川さんのケースとも重なる。すると、単純に真っ向から「うちのインティライミ」を責めることが難しくなる。そのあたりも、お母さんたちがイライラを募らせ、苦しんでいる要因の一つなのだろう。