腕時計のやってはいけないタブー。衝撃、水、あとひとつは? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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腕時計のやってはいけないタブー。衝撃、水、あとひとつは?

【世界一わかりやすい時計の話(3)】とっても奥が深い腕時計の世界。ウンチクから注目のモデルまで、わかりやすく解説します。

とっても奥が深い腕時計の世界。ウンチクから注目のモデルまで、わかりやすく解説します。
今回のテーマは「腕時計の天敵」。
繊細な構造を持つからこそ、身近なあんなものにまで腕時計の“敵”は潜んでいて…。

時計とスマホ。つい、こんな置き方してない?

■ 腕時計の意外な天敵があった

 何事にも天敵って存在しますよね。では腕時計の天敵は何でしょう? すぐ思い浮かべるのは「衝撃」や「水」でしょうか。正解です。強い衝撃を与えれば当然壊れますし、ダイバーズウオッチだって内部に水が侵入すれば、サビてしまいます。今日取り上げたいのは、もうひとつの意外な天敵についてです。それは「磁気」。腕時計は金属で出来ているので、磁気を帯びます。では時計が磁気を帯びるとどうなるのでしょうか。精度が落ちてしまいます。機械式時計だと、ほとんどの時計が日差(一日で狂ってしまう時間)は0~10秒ですが、これが恒常的に30秒以上狂ってしまうこともあります。電気磁石を利用しているアナログ式のクォーツでは、強力な磁石を近づけると時計が一時的にストップしてしまうこともあるのです。

 

 時計はどうしたら磁気を帯びるのでしょうか? 現代社会にはスマホ、PC、オーディオスピーカーなど、磁気を発生する機器に溢れています。これらの機器に時計を置いておいたり、近づけるたりすると時計は磁気を帯びてしまうのです。PCやスマホを使うたびに時計をはずすことは現実的ではありませんが、せめて、電子機器の側に保管するのは避けたほうがいいですね。では、磁気を帯びた時計はどうすればいいのでしょうか? 機械式を扱う多くのお店に磁気を除去する機械が置いてありますので、定期的に除去してもらうといいでしょう(クォーツは一時的な影響のため、磁気取りをする必要はありません)。磁気抜きが面倒な人は、耐磁性を備えた時計を買うのも手です。高級時計の中にはオメガのシーマスター、IWCのインヂュニア、ロレックスのミルガウスなど、耐磁性能を持ったモデルも多く存在します。機械式時計を買う際にはスペックに耐磁性のが含まれているかチェックしてみてください。

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