■買わないんじゃなくて、使う金額を抑えている

 20歳の匡真は「最近の若いやつは服を買わない」と言われることに対し、「確かにそう思います」と前置きして、こう続けた。

写真を拡大 匡真(20歳)「たくさん服を持っているのはいいことだが、組み合わせを変えたり、様々な季節に対応する服を買えば、お金を抑えることができると思います」

「でも、服をたくさん買わなくてもおしゃれはできるじゃないですか。服の組み合わせだけでイメージを変えられるので、たくさん服を持っていることもいいことだけど、いろんな季節に対応できる服を買えば、使う金額を抑えることができると思うんです」

 なるほど、着まわしや着こなしにどれぐらい使えるかが重要、とはここ数年いろんなファッション誌も訴えているが、一歩踏み込んで、彼らは「季節を問わない」こともしっかりと考えた上で買うから「お金をかけなくても大丈夫」となっているのかもしれない。彼自身、1ヶ月に趣味に使うのは約4万円で、そのうちファッションにかけるお金は1.5万円。主に小物や靴よりも洋服に使っており、それ以外には「いろんなところに出かける」費用に充てているという。

「僕、(俳優でメンズノンノ専属モデルの)成田 凌さんがすごくおしゃれだと思うんです。いろんな服を着こなせるのがすごい。店頭で雑誌が並んでいるのを見ると、つい目に止まっちゃいますね」
 洋服を買う店も特定の場所にとどまらず、いろんな店を見て回るとか。そんなところも、今の18-22歳を象徴しているのかもしれない。

 

 最後に同じく20歳でモデルをやっている裕大の声を紹介しよう。彼は「(僕は)買っとる!」と訴えてくれた。趣味に使うお金は1ヶ月で5万円、そのうちファッションには3万円程度かけるという。

写真を拡大 裕大(20歳)「買っとる!偏見だと思う」

「みんなお金をかけなくなったのは、ファストファッションの影響。でも、服自体は好きだから洋服は買いますよ。僕の周りはみんな服好きだから、バンバン買ってる。『最近の若いやつは…』なんて偏見だと思います」
 ちなみに残りの2万円は本やカラオケなどに使っているという。ファッションとそれ以外の割合は皆それぞれだが、一様に限られた予算の中で、上手に工夫しておしゃれを楽しんでいるという印象だった。

 購入価格帯が下がっているのは事実だが、それだけで「金をかけない」「関心がない」というのはやはりオジサンの乱暴な論理なのかもしれない。

 

 次回は彼らのある意味対極にあたる「お金(金額)をかけている18-22歳」として、月平均の予算が5万円を超える層の声を聞いてみたいと思う。