京王電鉄初の有料座席指定列車「京王ライナー」初体験乗車 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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京王電鉄初の有料座席指定列車「京王ライナー」初体験乗車

2月22日デビューの有料座席指定車に体験乗車

 多摩都市モノレールの下をくぐると高幡不動だ。多摩動物公園へ向かう支線である動物園線のピンク色の電車が停まっていたが、この時間から動物園へ向かう人はいない。近隣の自宅へ急ぐ人ばかりだ。30年以上前に通勤で利用した駅はずいぶん変わってしまった。
 高幡不動の五重塔がちらりと見え、しばらくすると左側は丘陵地、右側には浅川沿いの平地が広がる。緑豊かな日野市を抜け、八王子市に入る。再び高架区間になって長沼を通過して北野へ。そろそろ薄暗くなってきた。
 高尾山口方面へ向かう線路を分岐し、右にカーブすると、入れ替わるように左からJR横浜線が寄り添ってきた。電車の姿が見えないうちに、横浜線と分かれ、JR中央線の高架下を通ると再度地下に潜り終点の京王八王子のホームにゆっくりと滑りこんでいった。新宿を出てから39分だから、通常の特急とはほとんど同じ所要時間だった。それでもゆったりと過ごせたので疲れはなく、むしろ、もっと乗っていたいと思うほどだった。座席指定なら1時間くらいは車内で過ごしたいものである。

京王八王子に到着

 電車は折返し運転をすることなく回送電車になる。もっとも、すぐに車両の表示を「回送」には代えない。しばらく「京王ライナー、京王八王子行き」のままにしておきますから乗車記念に写真撮影などどうぞ、とのアナウンス。鉄道ファン思いのサービスというよりも、今どきインスタグラムなどで画像を公開する人が多いから、京王ライナーの認知度アップのための戦略なのではないだろうか。
 これまで有料座席指定列車が皆無だった京王線では、ユーザーも別料金を払うことにまだまだためらいがあるようだ。距離も短いので、新宿駅からなら電車を1本待てば座れると言う人も結構いる。京王ライナーでゆったり過ごしたいという人を増やすには、料金面、運行時間帯も含めて、まだまだ改善の余地はありそうだ。
 ともあれ、運転を開始した京王ライナー。休日の高尾山口行き行楽ライナー、都営新宿線乗入れなど多彩なラインナップが加わるよう、その発展を期待したいと思う。

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