【2040年のモノ】「うつ」状態を知らせてくれるペンの登場 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

【2040年のモノ】「うつ」状態を知らせてくれるペンの登場

2040年の「文房具」を想像してみる〈後編〉

■センター試験の解答用紙がタブレットになる?

「2020年代半ばごろには、中学・高校から学習や試験のコンピューター化が始まると目されています。例えばセンター試験がマークシート式から記述式になると、採点方法は従来のOCR(手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術)では対応できなくなります。そこで正確にデータがとれるインプットデバイスが求められているのです」(掛さん)

 これを噛み砕いて説明すると、従来型の鉛筆と紙の解答用紙では、採点に膨大な時間がかかるので電子ペンやタブレットが試験にも使われるようになるということだ。

「2020年代半ばにはわれわれのテクノロジーが詰まったペンが教育現場で使われているといいですね」(菅野さん)

 2020年代半ばはターニングポイントになりそうである。では、そのもっと先「2040年」を考えるとどうか。今ある研究をしているという。

次のページ2040年、文房具はどうなるか

KEYWORDS:

オススメ記事

小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


この著者の記事一覧