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【2040年のモノ】銀行が現金お断り!スウェーデンの仰天「キャッシュレス事情」

2040年の「お金」を想像してみる〈前編〉

■キャッシュレス化で生産性を上げることができる

「理由は大きく2つあります。まずは安全面でのメリットです。スウェーデンでは東欧系のギャングたちが現金輸送車を襲うような事件も少なくなかったようですが、お店に現金がなければ奪うものがない。キャッシュレス化して現金をなくせば、安全性は一気に上がりますよね。

 2つめは、生産性を上げるため。スウェーデンの人たちは『生産性を上げなければ、賃金は上がらない』という意識を強く持っています。しかし、レジの締め業務やお札を数える作業といった、キャッシュを扱う手間はその生産性を下げるものです。こういった背景もあって、ここ10年でキャッシュレス化が一気に進んだようです。現金の発行高はGDPの1.5%まで減少し、2020年には0.5%まで下がるという予想もあります」

 水が高いところから低いところに流れるように、より便利なものに変わっていくのは当然の流れと言えるだろう。そう考えれば日本キャッシュレス化は進んでいくはず。スウェーデンではデビットカードで、また中国ではQRコードを使った決済が普及しているが、日本はどのような方向に進むのだろうか。

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