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「お金や計算に強い」が取り柄の銀行員は生き残れない

【銀行消滅】を岡内幸策氏が徹底解説3/3

■銀行員の出向にはどんな意味があるの? 出向=左遷ではなかった!

トオル…銀行員の第二の道として「出向」というのもありますよね?

岡内…そうですね、ドラマ「半沢直樹」でも出向が多く描かれていたように、銀行員と出向は切り離せない関係にあります。

トオル…ここだけの話、僕の会社に銀行から出向してきた人がいるんです。その人は50代なんですけど、まったく銀行とは関係ない会社に来たので、やることもなく、毎日フラフラしているように見えるんです! でも、さすがに注意するわけにはいかないし…。

シズカ…その人に対して相当ストレス溜まっていそう!

トオル…いや、まあ。それで、銀行から出向してくる意味はなんなのかなって?

岡内昔の銀行マンには「出向=左遷、片道切符」といったイメージもありましたが、今はむしろ出向も悪くはないんですよ。キャリアにとってプラスになることもあります。それに、出向すると銀行と出向先の企業でその人の給料を半分ずつ負担するので、双方にとってお得なんです。

 また、企業サイドでも異業種の目から内部を観察してもらうメリットもあります。今は手持無沙汰のようでもいずれ動き出すのではないでしょうか。

シズカ…そうか、年収1000万の人を500万で雇えるということですね!

岡内…そうです。そしてたまに、出向先にすごくマッチする人もいます。適材適所という言葉がありますよね?  出向先によっては、銀行にいるときよりも能力を発揮できるケースもあるわけです。さらに、金融庁は銀行に「職業紹介業」を解禁する予定です。企業の方もほしい人材を選別できますし、後継者不足に悩む企業への人材斡旋も進むでしょうね。これらは有料ですから、銀行にも手数料が入ってきます。

シズカ…なるほど! それなら出向先にとっても銀行にとってもメリットがあるわね。

岡内…さらに、経験を積んで銀行に戻れば、その人がより成長できるし、出向先の情報だって入手できる。それが銀行業務にもいかせます。

トオル…でも、やっぱり異業種だとやりにくい部分もあるんじゃないかなあ…。銀行員が向いている職業って、ほかに何があるんだろう?

シズカ…お金や計算に強いんだから、経理とかじゃない?

岡内…多くはAIが業務を代替しますから従来の発想ではダメです。・・・と考えるとやっぱり、銀行員に一番向いているのは「偉そうにできる」ポジションじゃないかな(笑)。
 

 

 

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岡内 幸策

おかうち こうさく

ディー・ディー・マイスター代表取締役社長。1956年生まれ。神戸大学法学部卒。富士銀行(現みずほ銀行)を経て、不動産証券化・REITの資産評価、担保資産等の価値評価、コンサルティングを行うディー・ディー・マイスター(株)を設立。『証券化入門』『デキる銀行員は数字を超える』『不動産ファンド 危機の構図』(いずれも日本経済新聞出版社)ほか著書多数。


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