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「アンダークラス」の恐怖。救いはあるか。

【階級社会】を橋本健二氏が徹底解説2/2

■自民党を倒す勢力の形成が求められている

トオル…僕達が現状を把握することも大事だけど、根本的に社会が変わるにはどうすればいいんでしょう?

橋本解決のためには基本的に政治が変わるしかありません。アンダークラスをはじめとする弱者と、その他の階級のなかのリベラル派を結集する政治勢力の形成が求められています。

トオルでも今は自民党1強って言われていますよね。

橋本…はい。問題は、「格差拡大は問題だ」と考えている人たちが支持する政党が公明党、民進党、共産党と、バラけてしまっていること。公明党に至っては与党です。

シズカ…そこがひとつにまとまれば…

橋本…チャンスはあります。今は「自民党以外に選択肢がないから」自民党に投票している人がたくさんいます。こうした人たちは、自民党を本当に支持しているわけではありません。これらの人々を取り込み、「格差拡大をくいとめる」という合意を作って票を集める政党が実現すれば、大幅に自民党の得票率が下がる可能性もあります。

トオル…なんとか変わってくれればいいんだけど。

シズカ…その前に、僕らも意識を変えてみよう。先生、ありがとうございました!
 

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橋本 健二

はしもと けんじ

1959年、石川県生まれ。東京大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程単位取得退学。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。専門は理論社会学。「階級」にまつわる著作多数。


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  • 2018.01.18