上原浩治に聞く Q.4 日本で取り入れたほうがいいメジャー式ってありますか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

上原浩治に聞く Q.4 日本で取り入れたほうがいいメジャー式ってありますか?

メジャーリーグの移籍はチームを活性化する!

敵と戦う前に、戦うもの

――移籍が活性化、新しい環境に飛び込むという刺激になる?

資金力のあるチームというのは、どんどんすごい選手を獲得してきます。だか

写真を拡大 入れ替わりの激しいメジャーリーグ。それでも一致団結できるすごさがある。

ら選手としては、その中で自分がどう戦えるかっていうことが大事になる。「敵」とも戦わなければいけないのは当然ですけど、まず「味方」と戦わないといけない、というのがメジャーでは顕著になりますね。

――一方でトレードが多いことは、所属するレッドソックスが2年連続最下位になったことも関係しているように思います。

もう、かなり人が変わりましたからね。2013年は世界一になりましたけど、2014年のときには途中でメンバーが半分くらいいなくなっていました。本当に人の入れ替わりが激しい。3年たてば違うチームですからね。

実際、昨年のナ・リーグ地区優勝決定シリーズなんか、セントルイス(・カージナルス)の(ジョン・)ラッキーと(シカゴ・)カブスのレスターが投げあっていましたけど、2年前までチームメイトだったわけですからね。

――選手はそういうのはどう感じるのですか。特に上原さんの場合はチーム意識が強い日本を経験している。勝手ながら入れ替わりが激しいチームは一致団結できないイメージもあります。

上原 いやそんなことはないですよ。いざ試合になればメジャーでも団結しますからね。でも負けていたらそれは雰囲気は悪いですよ。それは日本だろうがメジャーだろうが、どこのチームも一緒だと思います。

――一トレードで新しい選手が入ってきたときに、一致団結するための迎え方があったりはするんですか?

いやなんにもありません(笑)。入れ替わりが激しいので、ああきたの? みたいなそんな感じですね(笑)。それでもユニフォームを着ればきちんと戦闘集団になりますからね。


明日の第五回の質問は「Q5・メジャーで取り入れたほうがいい日本式ってありますか?」です!


 

オススメ記事

上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



オフィシャルウェブサイト:http://koji-uehara.net/



ツイッター:@TeamUehara


この著者の記事一覧