もう10代、20代にとって「バリュー」も「コスパ」も古いのか。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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もう10代、20代にとって「バリュー」も「コスパ」も古いのか。

【買う理由があるアウター⑦】ハタチになったSJが考える、新しい僕たちのスタンダード。

見た目の格好良さとかネームバリューだけで何万円もかけてアウターを買って、結局すぐに流行遅れになって、ヤフオクでも大した値がつかなくて、忘れた頃にはカビが生えて…。そんなことになっちゃうよりは、ちゃんと吟味して「買う意味のあるもの」を買いたいと思う。手の届く範囲で、値段に見合う価値があるかどうか。それが僕らの考える、新しいスタンダードアウターのかたち。 

着込むことで経年変化が見られるのも本革の魅力。上質なラムレザーを使った〈ビーミング by ビームス〉のシングルライダースのシルエットは、この先何十年と相棒になってくれるだろう。3万4000円(税抜)

これでこの値段は安いから、買う意味がある。

 大人はコスパだバリューだって今だに言うけど、物心ついた頃からユニクロが当たり前にある僕らからすると、今の値段こそが「適正価格」。安くていいのは当たり前で、あとはそこにどれぐらい付加価値があるかなんだよね。例えば、普通に買うと10万前後する〈トムブラウン〉のジャケットがコ ラボ名義なら3 万円以下で買えたり、安くても7、8万はするラムレザーのジャケットが3万円台で買えるとか聞くと、「ああ、このアイテムには3万円の価値があるんだな」って納得しない?
 なんてことないアウターを1万円前後で買 うより、よっぽど本来の意味 でコスパで、バリューでしょ。

グレートーンの濃淡で表現した袖のカーブの切り替えは、〈トムブラウン〉のアイデンティティの証左であり、同時に機能性も担保。ウール混で高級感ある仕様。〈コエ〉による別注作。2万6000円(税抜)
 

 

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