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あなたの「睡眠負債」を計る3つのポイント

【睡眠負債】を枝川義邦氏が徹底解説1/3

■「6時間睡眠」でも全く安心はできないぞ!

トオル げっ、僕2つ当てはまってる。出勤してから2時間ぐらいでいつも頭がぼーっとしてくるんだよね。あと夜も布団にバタンキューって感じですぐ寝ちゃうし。

シズカ でも寝起きはスッキリしているのよね?

トオル うん。朝眠いとかはないんだよね。

枝川 言い忘れましたが、朝の「スッキリ感」はなくても問題ですが、あれば絶対安心とはいえません。なぜか。「睡眠負債」の特徴は自覚症状が薄いことでしたよね? 6時間くらいの少しだけ短い睡眠時間の人は、朝「スッキリ」していても実は睡眠不足である可能性があるのです。これはある論文(Van Dongen et al., Sleep 2001)でも報告されていたことですが、6時間睡眠を続けた人の脳は、徹夜明けと同じように働きが落ちているということなんです。

トオル ひえー! まさしく僕6時間睡眠です。「睡眠負債」ビンゴかも……。

シズカ やっぱり私の勘は当たったわ。先生に話を聞いておいてよかったわね。

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※第2回は17日18時~、第3回は18日18時~から公開予定

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枝川 義邦

えだがわ よしくに

早稲田大学研究戦略センター教授。東京大学大学院を修了して薬学の博士号、早稲田大学ビジネススクールを修了してMBAを取得。早稲田大学スーパーテクノロジーオフィサー(STO)の初代認定を受ける。脳の仕組みや働き、人間の行動などについての執筆や講演なども多い。2015年度早稲田大学ティーチングアワード総長賞、2017年度ユーキャン新語・流行語大賞を受賞。一般向けの著書に『「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣』(明日香出版社)、『記憶のスイッチ、はいってますか』(技術評論社)、『「覚えられる」が習慣になる!記憶力ドリル』(総合法令出版)など。


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