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引退から4年、織田信成が今も高難度プログラムを滑る理由

織田信成さん2月毎日更新 Q10.引退後も難しいプログラムを滑っているのはなぜ?

――プレッシャーという点では、アマチュア時代と比べて楽になったということですね。

 だから、練習もサボろうと思えばサボれます。現役の時とは違ってコーチもいないですし、自主的にスケート場に行くだけですから。でも僕は、アマチュア時代に大会に出ていた時と同じように、日々難易度の高い技や体力的にきついプログラムの練習を行なっています。そうして常に自分の目標を一歩先に設定すると、ショーで行う技もより正確に、美しく見えるようになるんです。そして何より、自分自身を精神的に鍛えるというんでしょうか、日頃の鍛錬を怠らずに毎日フィギュアスケートに向き合える心を持っていたいんです。

――そのストイックな姿勢の原動力は何でしょう。

 やっぱり、ファンのみなさんに喜んでもらいたいっていうのが一番ですね。プロになってからもファンの人から「あのプログラムがすごく良かった」とか、「演技すごいですね」って言われると、すごく嬉しいんです。お客さんの喜びが、僕自身がフィギュアスケートをやることの喜びになっているので、ただただそれを味わいたい。だからそのためにも、日々スケートと向き合っていきたいんです。

〈明日の質問は……Q11 .「モチベーションを維持する秘訣は?」です。〉

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 2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!

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織田 信成

おだ のぶなり

1987年生まれ。大阪府出身。高校3年時に世界ジュニア選手権で優勝を果たし、注目を集める。シニアデビューを果たした翌シーズン、トリノオリンピックの代表候補となるが、惜しくも選外に。2010年バンクーバーで初の五輪出場を果たす。2014年ソチ五輪出場をかけた全日本選手権で総合4位に終わり、五輪出場を逃すと同時に引退を表明。現在は関西大学アイススケート部監督を務めながら、解説者、プロフィギュアスケーター、タレントなどとして多彩に活躍中。


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  • 織田 信成
  • 2018.01.25