なぜ20代のおしゃれ男子はみんなドクターマーチンを履いているのか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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なぜ20代のおしゃれ男子はみんなドクターマーチンを履いているのか?

【STANDARD BOOTS】ドクターマーチン、3ホール履くか? 6ホール履くか?

 3位に上がった「履き心地の良さ」っていうのは、一度でもマーチンに足を通したことがある人なら、みんな共感することだと思う。今やすっかりスニーカーがデフォルトになった僕らからすると、急に革靴を履いたときのあの落差にびっくりするんだけど、マーチンに関してはあまりそういうのを感じたことがない。むしろ、弾むような履き心地から“バウンシング”なんて異名があるらしいし。でもルーツを辿るとそれも納得というか、もともとマーチンは「履き心地の悪い靴への不満」から生まれたものらしいんだ。もっと丁寧に話すと、第二次世界大戦時にドイツ軍に所属していたクラウス・マルテンスっていうお医者さんが、休暇中のスキーで骨折したとき、支給された軍のブーツが怪我した足に合わないことに気づいた。

 

そこでリハビリ中にタイヤのラバー素材に空気を入れたソールを開発。それが現在の「エアクッションソール」の元になり、1960年に最初のシューズ「1460」が開発され、マルテンス医師の名前を英国風に呼び直した「ドクターマーチン」の名前がつけられた、というわけだ。スタートがそこにあるから、他のブーツに比べて履き心地がいいのも納得だよね。ちなみにマーチンのソールは、小さく仕切られた空間に空気を密封して、その層がクッションになることで衝撃吸収をしてくれている。ナイキのエアに、構造としては近いのかも。その後、英国中に広がりを見せた8ホールの「1460」は翌年の4月にローカットバージョンが発売される。それが、みんなが履いている3ホールの「1461」のルーツというわけだ。マーチンでローカットってなると、だいたいみんなこの「1461」を選んでいて、マーチン全体でも一番に人気作といっても過言ではないんだ。

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