「米国債」でトクする人・ソンする人<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

「米国債」でトクする人・ソンする人

注意すべきポイントを解説 証券会社がひた隠す米国債投資法④

■毎月のように購入しても問題ないが……

 貯金するのが苦手な人は、毎年ではなく、月々で投資したいと思うかもしれません。必ずしもそのような方法を否定するわけではありませんが、お勧めできないのが実情です。

 こと資産形成においては、なるべく手間をかけないのが得策です。年に1回の購入であれば、あらかじめ日にちを決めておき、あとは電話をかければいいだけです。ほとんど負担にはなりません。

 しかし毎月であればどうでしょうか。電話をする手間もかかりますし、忘れてしまうときもあるでしょう。また、その度に米国債に対して意識が向くことになるため、本業への集中力が落ちる可能性も懸念されます。

 できるだけ労力や時間をかけることなく、堅実にお金を増やしていく。それが資産形成の基本です。そう考えると、毎月のように米国債を購入するのは手間になるでしょう。

 どうしても貯金できないという人はそれでも構いませんが、基本的には、年に1回の購入が最適です。それ以上、増やしたり減らしたりしてしまうとバランスが崩れてしまう可能性があります。

 夏休みや正月明け、年末のボーナス期など、投資しやすい日にちはたくさんあります。

 その中から、継続的に投資できる日を決めて、着実に取り組んでいきましょう。

 貯金の習慣を身につけることもまた、資産形成の練習になるかもしれません。

KEYWORDS:

オススメ記事

杉山 暢達

すぎやま のぶみち

株式会社ゴールドハーツ代表。1967年大阪府生まれ。

1989年京都大学法学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。

2000年マネージングディレクター。

2004年パートナー(全社員の中の上位約300人)に選ばれるも、これを辞退。

2005年ゴールドマン・サックス証券を退職し、金融業界を引退。

現在はファイナンシャルプランナーとなり、株式会社ゴールドハーツを設立。


この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

証券会社がひた隠す米国債投資法
証券会社がひた隠す米国債投資法
  • 杉山 暢達
  • 2018.01.19