経団連も推奨する出会い系アプリ!「パパ活」に棲息する男女の生態を大暴露【藤四郎】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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経団連も推奨する出会い系アプリ!「パパ活」に棲息する男女の生態を大暴露【藤四郎】

パパ活女子4人目◉あすか 25歳 看護師

 あすかはこのサイトでは年増の部類である。北陸の田舎から国立医学部の看護を出た秀才。母親を多感な時期に亡くし、勉強でそれを乗り越えたという。古着好きで前髪パッツン、一目見てサブカル系だが、そこまでサブカルにのめり込んだ形跡もない。目立つ長身美女だが、さすがに庶民の範疇。男性経験は大学の同級生のみ、自分の話が下手なせいで飽きられたという。 

 女を連れて高円寺に行くのは何度目か判らなくなった。古着好きでサブカル気質の女性の登竜門、ただのシンボルである。あすかから行きつけの古着屋に連れられるのが初対面だった。これまで紹介した女性よりも、やや田舎臭さがある。これまでの自意識系整形女、業界系、美容系は首都圏に親のある女ができること。浮き沈み激しい仕事は地方人には余程のバックアップでもないと厳しいだろう。あすかにはその点、土臭さがある。

 やはり、元カレと同様、お喋りがヘタで暗い印象を受けた。喫茶店に入ってもピークがなく。私も喋り倒す話し方が苦手であるため、相手と呼吸を合わせてしまうのが災いしてか、盛り上がりに欠ける。こういった子は一杯飲ませるのがいい。しおりと行った居酒屋にわざわざ向かう。ラブホテルが近いからだ。ことばの交流に限界が来た時は、肉体の交流が効率良い。ある時期までの男子が、喧嘩して仲直りすることでより仲良しになるようなものだ。うん。 

 酒を飲んだあすかは母親の思い出を語った。少し涙ぐんだ目で画像を見せてくれたが、女優にもなれそうな美人だった。彼女が必死に勉強して、医療に進んだのは、人の死に向き合うことで母の死を自分から遠ざけることにあったのではないか。酒で饒舌になったあすかは語るに落ちた感じがした。

 「このごろ、患者のおじいさんにおっぱいを触られるんです。ハイハイ、何やってンので済ましてますよ(笑)」 

 普通に聞けば、ただのエロい迷惑じいさんの話であろう。しかし、私には彼女が「人生の終末」と向き合うことを日常にしていると感じた。死を日常にすれば母親のこともその一つだったと構えられる、そう思うと、なんて健気な子なのだろう。焼鳥を食べるのも命を奪っているような気がして、手をとってラブホテルへ向かった。もはや、僕が言葉を欲していないのだから。

 僕に感じるものがあったのか、顔が好みだったのかわからない。ベッドでは、やや肉付きのいい身体と顔が紅潮して、整った目鼻が動揺を隠せないでいた。彼女の剛毛から過剰な愛液が出ているのは「体質」と言っていたが、確かに何度もオーガズムを感じていた。死の匂いに敏感なせいか、しつこい愛撫をしたせいだろうか。この「オトナ」にお金の授受はなかった。 

 その夏、もう一度会ってやはり同じ居酒屋からのホテルの流れになった。夕方の会社終わりの時間帯、雑踏多く気が散って、あの時に感じた「死の匂い」は緊張感が解けた二度目のせいか感じられず、やや失敗の「オトナ」に終わった気がする。申し訳がなくなって、少し小遣いを渡したり、謝ったりした記憶がある。

 それから何度か連絡があった。タイミングさえ会えば彼女のいる宿舎近くまで行こうとはしたが、僕自身が「死」を思うようになってきた。その他の人間関係や仕事もあったのかもしれないが、あすかに思うところもあった。

「このままあすかと一生連れ添うか、それとも死ぬか」のような。その気分をダイレクトに伝えた。

 「私はもう一度、お会いしたいです」

 そうLINEをくれた時には、会いに行く気力はなかった。しばらく人と会うことを止めて、静養することにした。コロナ疲れもあったのだろう。パパ活サイトとは人は人、あまりに強い女と会うのもまた精気うばわれるものがある。都会に変死する若い女や男がいるが、こういったSNSや出会い系とメンタルの問題が一定数あるのではないか?そう勘繰りたくもなる。

 

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藤四郎

とうしろう

年齢35歳。文学部卒。テレビ業界。出会い系やSNSを使った女性研究をライフワークにする。

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