森脇選手とのライバル争い

 

 監督の交代もあって3バックの真ん中から右サイドバックへとポジションが移りました。それは新たな挑戦としてすごく刺激的だったのですが……、新しいチーム内のポジション争いをしなければいけないということでもありました。ライバルはそれまで僕の隣(3バックの右)にいたモリ君(森脇)。

「まさかモリ君とポジション争いすることになるとは思わなかったです」

「俺もだよ」

 笑いながら話していたのですが、ものすごくいい刺激を受けました。モリ君は練習から一切手を抜かず、たとえ試合に出られなくても全力でした。不満があってもおかしくない状態で、あの明るさを失うことなく、ハードに取り組む姿に、自分も負けられないという思いにさせてくれた。

 アジアチャンピオンになったとき、トロフィーを掲げているモリ君の姿に「試合出てないでしょ」なんて(もちろん愛のある、ですが)ツッコミがありましたが、あれができるモリ君はすごい。そして、モリ君だからトロフィーを持ってほしいと選手みんなが思ったのだと思います。

 また新たなポジション争いが始まります。リーグ制覇へ、課題はまだまだたくさんあります。
遠藤航「世界への大航海」第23回】