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京大卒・雀士、手応えなき合格。伝えたいこと

最後まで1点でももぎ取ろうと努力せよ 「戦わない」受験勉強法④

自己判断が絶望的でも……

 ピンポーン。

 あ、来た。重たい足を引きずって玄関まで行き、封筒を受け取り、べりべりべり。もったいぶる意味もわからなかったので、間髪入れずにその場で開けました。

 小さい文字で合格者番号並べられた紙を無心で目で追ったら……。

 あれ、あった。

 あまりに信じ難かったのでなんのリアクションも取れず。別の部屋にいた母親や弟は通知が来たことにすら気づいてませんでした。

 歓声もなければ、嬉し涙もなし。それが私のリアルな合格発表でした。

 と、なぜこんなことを長々と書いたかといいますと。ここまで絶望的な気持ちになっている状況でも合格している場合があるということを知ってほしかったからです。

 自己判断と結果は必ずしも結びつきません。自己判断が絶望的でも、良い結果が出るときはあります。

 だから、特に試験本番中にできなくてわからなくてつらいとき、勝手に諦めないでください。

 最後まで1点でももぎ取ろうとする姿勢が、合格につながります。

 難関大学の2次試験はとても難しいです。

 でも、その難しさに圧倒されないようにしましょう。

 難しいからこその戦い方があるのです。「自分がわからない問題は、試験会場にいるほかの受験生もわからない可能性が高い」ということを考えると、2次試験はその状況でいかにあがけるかが大切になります。

【合格のための真実:その4】「えっと、これはとりあえず見なかったことにしよう」過去問をはじめて開いた時、何がわからないのかもわからないくらい意味不明でした。 イラスト/おづまりこ

『「戦わない」受験勉強法』より構成〉

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松嶋 桃

まつしま もも

プロ雀士

1984年生まれ。O型の乙女座。愛知県名古屋市出身。日本プロ麻雀協会所属のプロ雀士。



愛称は「京大式小型肉食獣」。



6歳の頃に祖父から麻雀を伝授されて以来、家族麻雀に没頭。



中高は私立の一貫教育で「平和」にのびのび育つも成績は急降下。



心機一転して高3から受験勉強をはじめ、



麻雀で培った独自の「短期間集中の勉強法」で京都大学法学部に現役合格。



大学4年間はさらに麻雀にのめり込むことになる。



就活もせずにうっかり卒業後、同志社のロースクール(法科大学院)に特待生合格。



ここでの経験を通して、初めて自分の本当にやりたいことに気づく。



卒業後、日本プロ麻雀協会の第9期後期プロテストに正規トップ合格。



晴れて「初」の京大卒女流プロ雀士になる。



公式ツイッター『松嶋 桃』https://twitter.com/matsumomo916



公式ブログ『松嶋桃の「ももぶろ」。』https://ameblo.jp/cats-sillabub-momo/


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  • 2017.12.19