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一般入試で中央大学を受験。準部員から箱根予選会チームトップに

箱根駅伝ノート・中央大学 第5回

世界を見据える藤原監督のヴィジョン

「少しずつですけど、生活を含めて、競技への姿勢は変わってきました。まだまだ道半ばではありますが、今年のチームらしい仕上がりになってきているかなとは思います」

 大学や世間からは、箱根駅伝での活躍が期待されているが、藤原監督は就任当初の指導理念を変えることはなかった。舟津は米国でトラックのスピードを磨き、堀尾と中山は今冬のマラソンに挑戦するプランもある。藤原監督は決して箱根駅伝だけをターゲットにしているわけではない。

「私としては世界で通用する選手を輩出したいと思っています。ただ全員が世界大会を目指せるわけではないので、まずは社会人として通用する人材の育成を非常に大事にしています。また駅伝での活躍が求められている大学ですので、そこは大切にしたい。箱根駅伝では総合8位を目標にしています。理由ですか? 10番を狙っていたら10番には入れません。8位を狙ってようやく10位だろうと。それぐらいの気概を持ってやってほしいなというのもありますし、純粋に上位と実力差があるからです。7~10番目を狙っていくのが今年の戦略としていいんじゃないでしょうか」

 就任当時、藤原監督は将来的なビジョンについて、「チームとしては2~3年でシード権、5~6年で3位以内、10年で優勝を目指したい」と話していた。1年目の昨季は苦しんだものの、2年目の今季は目標を狙える位置までしっかりと軌道修正してきた。名門復活へ、中央大が再び動き出した。

(『箱根駅伝ノート』より構成)

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酒井 政人

さかい まさと

1977年生まれ、愛知県出身。「箱根」を目指して東京農業大学に進学。1年時に出雲駅伝5区、箱根駅伝10区に出場。2年時の故障で競技の夢をあきらめて、大学卒業後からスポーツライターに。陸上競技をメインに取材して、様々なメディアに執筆している。著書に『箱根駅伝 襷をつなぐドラマ』(角川新書)、『箱根駅伝監督 人とチームを育てる、勝利のマネジメント術』(カンゼン)、『東京五輪マラソンで日本がメダルをとるために必要なこと』(ポプラ新書)。


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