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中村憲剛「雨が降れば観客は3000人程度だった」15年前を知るからこそ抱く川崎Fへの思い

中村憲剛選手12月毎日更新 Q29 川崎フロンターレ一筋でプレーして15年。フロンターレの選手で良かったなと思うことは?

歴史を知っているからこその感謝がある

 それこそ試合中には、人智を超える瞬間というものがありますよね。パワーというものは、やっぱり人が生み出すもの。観客の多さであり、その熱量が、劇的なゴールであったり、劇的な結果をもたらしているところもある。

 僕は、サッカー選手としてだけでなく、ひとりの人間としても“ここ(川崎フロンターレ)”に育ててもらったという思いがあります。だから、たまにインタビューで、こうした質問をされるたびに、これだけ多くの人に愛されるクラブになったんだなと思い返すんです。自分はその過程を知り、見てきているからこそ、思い出したときには、感謝の気持ちが溢れてくる。スタジアムに続いてクラブハウスも新しくなり、その環境が日常になっているからこそ、昔を思い出す話題に触れたときに、当時を省みるんです。

 本当に、改めてこういう話をするたびに、自分自身の襟を正す機会にもさせてもらっています。J1で優勝してタイトルを獲れたことで、また、そうしたクラブの歴史であり背景、そして、今まで支えてきてくれた人、応援してくれる人たちのことを思い起こしましたよね。

明日の質問は…〈Q30 37歳になりましたが、今もサッカーは楽しいですか?〉です。

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中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


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