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川崎F・中村憲剛 今季キャプテンじゃなかったからできたこと

中村憲剛選手12月毎日更新 Q4 今季でプロ15年目。チームメイトに対する働きかけは、変わってきましたか?

変わったところ変わらないところ

 ただ、キャプテンだったときも、そうではなくなった今も、チームやチームメイトに対して掛ける言葉の選び方は変わっていない。自分の立ち位置を考えて、言って良いことと悪いことは考えますし、悠なり彰悟なりが、僕よりも先にしゃべることが、チームにとっては大事だなって思っているんです。

 それに、もともとコミュニケーションを取るのが苦手なタイプではないですからね。思ったことは今も昔も、はっきり言うタイプですから(笑)。

 ただ、具体的にこれというのは出てこないですけど、キャプテンだから言えなかった何気ないことが、言えるようになった気はします。周りの意見を引き出したり聞いたりすることは、キャプテンのときもやっていましたけど、キャプテンじゃない自分がやることもまた意味があるのかなと。

 若手へのアドバイスも、どこまでその本人にとって効果的かは、自分には分からないもの。一応、言われたから聞いているだけの選手もいれば、しっかり吸収して糧にする選手もいる。成長してきたところで、また自分が力を示して抑え込むというのが、プロの世界らしくていいと思いますし、チームにとっても必要なことではないかなとも思うんですよね。ライバルを育てると同時に、自分自身も育っていきますから。

明日の質問は…〈Q5 モチベーションを維持し続ける秘訣は何でしょうか?(前篇)〉です。

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中村 憲剛

なかむら けんご

プロサッカー選手。川崎フロンターレ所属(背番号14)。

1980年10月31日生まれ。東京都小平市出身。6歳のときに府ロクサッカークラブでサッカーを始め、小金井第二中学校、都立久留米高校、中央大学を経て、2003年に川崎フロンターレに加入。2016年、歴代最年長の36歳でJリーグアウォーズ最優秀選手賞を獲得。プロ15年目を迎えた2017年現在も、チームの中心選手として活躍中。


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