食えるだけの賃金が発生し、かろうじてできる仕事で、しかもさほど苦にならないのならば、それがあなたの天職だ!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】⑪) |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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食えるだけの賃金が発生し、かろうじてできる仕事で、しかもさほど苦にならないのならば、それがあなたの天職だ!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】⑪)

仕事について [苦闘青春期(37歳まで)] 


「誰も本当のことを言わないから、ブスで馬鹿な私が本当のことを言う!」と元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)アイン・ランド研究の第一人者である作家・藤森かよこ氏がペンで立ち上がった。
 氏のものした『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)は4刷を超え(以下、「馬鹿ブス貧乏」と表記)、多くの女性を勇気づけた「革命の書」である。アラフォー読者からの要請が殺到。今月21日より、第2弾
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。が出版される。
 そこで、今回、藤森氏のご厚意に預かり『馬鹿ブス貧乏』の長いまえがきから第1章まで再構成し、「若いほど」役立つと低スペック女子が37歳までにやるべき本当のことを転連載で教えてくれる。まさに「馬鹿ブス貧乏」で生きるしかない女性が最高に幸せになる本当のサバイバル術である!


■苦にならない仕事はみな天職

 食える仕事が、必ずしも従事していて面白いとは限らない。また仕事の向き不向きは、してみないとわからない。実際にやってみて苦にならないのならば、その仕事はあなたに向いている。天職などというものは、馬鹿なあなたにはないから探すだけ時間の無駄だ。

 ちゃんと食えるだけの賃金が発生し、かろうじてできる仕事で、しかもさほど苦にならないのならば、それがあなたの天職だ。

 あなたは馬鹿で不器用だから時間はかかる。一を聞いて十を知るなんてことは、あなたには金輪際(こんりんざい)ない。一を聞いたら確実に一を知ればいい。

 あなたは馬鹿なので、何事にも覚えるのに時間はかかる。それが、あなたの現実だから嘆いても無駄だ。他人が30分でできることを、あなたは2時間もかかるかもしれない。それでもできればいい。結果が同じならば、過程は何でもいい。

 漏電(ろうでん)はしないこと。賃金が支払われる仕事なら、まずは仕事内容に習熟することに集中する。じわじわと仕事そのものに慣れ、その仕事に必要なスキルを身につける。

 スキルといってもご大層に考え恐れることはない。スキルには、挨拶の仕方というような基本的なものも含まれる。ひとつひとつ覚えていけばいい。

 くれぐれも有能なふりをしないように。ブスで馬鹿で貧乏なあなたは、堅実にダサく生きるしか手がない。あなたは馬鹿だから、ついつい虚栄心や見栄に振り回されてしまう。自己肥大的な幻想を自分に抱いてしまう。

 しかし、あなたの代わりの人間はどこにでもいる。勘違いしないように。給料さえ普通に出るのならば、ひたすら職場に、さりげなくすがりついていよう。

 あなたは馬鹿なのだから、自己実現だの、社会や他人のためになりたいだの、できもしないことを考えないことだ。そういうことは優秀な人が考えればいい。会社員ならば、組織の歯車に徹すればいい。職人系の仕事ならば、確実に仕事を覚えればいい。

 すべきとあなたに期待されている労働の質と量をクリアできなくてもいい。自分から遠慮して反省したり身を引いたりすることはない。解雇されるまで、シレッと無能なままに職場に居座っていよう。依願退職より会社都合退職のほうが退職金も多いかもしれない。

 ただし、労働量のわりに賃金があまりに少ない場合は、こっそりとすみやかに別の仕事先を求める。ブラック企業の存続に手を貸してはいけない。そのためにも、あなたが従事している仕事から、できうる限りのスキルを獲得する。

 仕事で悩んだら、森博嗣の『「やりがいのある仕事」という幻想』(朝日新書、2013年)を読んでみよう。きっと、あなたの助けになってくれる。

(第12回につづく馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』より再構成

KEYWORDS:

年末年始「最大」の問題作
低スペック女子(馬鹿ブス貧乏)
「ホンネ」の生き残り術第2弾‼️

藤森かよこ・著
『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』

12月21日より全国書店・アマゾンほかにて発売‼️

 

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藤森 かよこ

ふじもり かよこ

1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課 程満期退学。福山市立大学名誉教授で元桃山学院大学教授。元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)である、アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者。アイン・ランドの大ベストセラー『水源』、『利己主義という気概』を翻訳刊行した。物事や現象の本質、または人間性の本質を鋭く突き、「孤独な人間がそれでも生きていくこと」への愛にあふれた直言が人気を呼んでいる。  

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