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【今日はニャンの日】2020年11月3日 第59回アメリカ大統領選挙投開票日——分断の進むアメリカだが、誰に決まっても「従属ジャパン」は変わらない

平民ジャパン「今日は何の日」:7ニャンめ


猫島カツヲ

  2020年11月3日、きょうは第59回アメリカ大統領選挙投開票日ニャン。でも、75年前の敗戦を境に日本は永久にアメリカから自立できなくなってしまったニャン。好むと好まざるとに関わらずアメリカ抜きには日本はやっていけない。誰が大統領になっても日米関係は変わらない「残念」と向き合ってみよう!
 戦争に負けるということがどういうことだったのか…コーラ飲んでマック食べて、アイフォンをいじりながら、ちょっとだけ感じてほしいニャン‼️


◼︎どちらが勝とうが日本は変わらない

どちらが大統領に選ばれるのか。トランプか、バイデンか、いずれにせよ大きな分断を生んだ大統領選挙である(写真:パブリック・ドメイン)

 

 アメリカが音を立てて真っ二つに割れている。
 亀裂があちこちに縦横無尽に走っている。

 トランプ対バイデン、共和党と民主党の頂上決戦としての大統領選挙、というだけではない。アメリカ社会のあちこちで深まる溝が「トランプ」対「反トランプ」というかたちをとって11月3日(日本時間4日)投票日・即日開票日を迎えた。

 アメリカ社会のありとあらゆる場面で長期にわたって蓄積されてきた根本的な価値観の衝突。それがいま生身の暴力を伴って噴出し始める
 期日前投票は過去最高の9300万(1日時点)に達している。
 前回選挙の投票総数の67%が、すでに投じられている。

 「関心の高さ」というメディア表現は間違っている。
 「この選挙、一歩も譲れない」という、二つのアメリカのかたくなな「身構え」が表れている。
 蚊帳の外ジャパンは、遠くに霞む宗主国での出来事を、これがお祭りなのか、戦争なのかわからず、まるでルールのさっぱりわからないスポーツの決勝戦を解説者無しで眺めるように、ぼんやりと見物している。

 それでいい。
 どちらが勝っても、日本は変わらないのだから。

 

◼︎第二次南北戦争となってしまうのか⁉️

 勝つためには手段を選ばない。これがトランプ・スタイルだ。

「敗北は認めない」と繰り返し公言し、不正投票が蔓延するとデマ情報を流し続けた。最高裁判事の空席を埋める保守派指名も急いだ。それはトランプが「苦戦」していることの裏返しでもある。

 広い国土に少ない投票所、厳格な身元証明要求と、間接的な投票抑制という悪しき伝統がある。コロナ禍の中で民主党は郵便投票を呼び掛けたが、郵政公社は赤字削減を名目に仕分け機の削減を進めてきた。

 公の場における火器の携帯が許されている地域では、物騒な自動小銃を構えた連中が、トランプの呼びかけに応えて、不正監視と称してにらみを利かせる。反トランプ派の州知事を誘拐して処刑しようとした連中もいた。

 民間に3億丁の火器がある。いままで銃を持たなかった人々も、自己防衛のために銃砲を買い、射撃練習場に通い、弾薬が飛ぶように売れている。
 ミリシア(民間武装組織)南北戦争の再来を望み、あちこちで示威行動をとっているさまは、中東やアフリカの内戦地帯、紛争地域と何も違わない。

 冗談でも誇張でもない。
 第二次南北戦争はもう始まっている。

 やれることはなんでもやるというトランプのメッセージは熱狂的な支持者に伝わっている。彼らはリーダーの言葉を忖度して行動する。

 ホワイトハウス周辺では支持者同士の衝突、警官隊出動に備えて、店舗や住居の防護措置が進んでいる。投票日に州兵(軍隊)が出る州もある。世界の民主主義をリードしてきたはずの国で、政治決戦の日が暴力的決戦になる。

 どちらの陣営にも、うしろに教会の存在がある。
 ゴッド・ブレス・アメリカ(アメリカに神の祝福を)

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猫島 カツヲ

ねこじま かつを

ストリート系社会評論家。ハーバード大学大学院卒業。

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