【今日はニャンの日】2020年11月3日 第59回アメリカ大統領選挙投開票日——分断の進むアメリカだが、誰に決まっても「従属ジャパン」は変わらない |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【今日はニャンの日】2020年11月3日 第59回アメリカ大統領選挙投開票日——分断の進むアメリカだが、誰に決まっても「従属ジャパン」は変わらない

平民ジャパン「今日は何の日」:7ニャンめ

◼︎日本はアメリカのことを「知らないでいい」とされた75年間

 日本の御用メディアはトランプが誰なのかを知ろうともせず、何であるかを伝えようともしないで、4年間お茶を濁した。 

 それ以前に、日本人は宗主国アメリカのコアにある価値観を知らない。
 NHKニュースは「トランプさん」、「バイデンさん」と、町内会のおじさんのように呼んで憚らない。

 平民ジャパンは地道に独学するしかない。

 内閣府調査によれば、85%の日本人がアメリカに親しみを感じている。
 気持ちが悪いと思わないなら、あなたはすでに家畜人ヤプーだ。

 脊髄にしみ込んだ根拠なき親しみは去勢された平民ジャパンがアメリカを知らないから保たれている。
 敗戦後速やかに布かれた日本永久占領の仕組みは芸術的完成の域に至った。それはダイヤモンドのように固く結晶化した。

 嫌韓嫌中でマスターベーションに耽る令和ジャパンに反米は無い。 
 嫌米という言葉自体が無い。アメリカ・ラブ。いまだにカモンベイビーアメリカ、U.S.A.!と歌って盆踊りのお国柄だ。その昔流行った反米も嫌韓嫌中と変わらない思考停止だった。

 自縄自縛のカタにはめられて悦に入るのはヤプーのお尻の刻印だ。

 憲法改正で紅白歌合戦の体裁はあるが、その上には日米安全保障条約と日米地位協定が鎮座する。これがある限り憲法改正にも苦労するほどの意味は無い。

 鬼畜米英転じて無条件降伏から75年、ジャパン負担の在日米軍関連「請求書」は昨年7900億円、その一部の約2000億円(主に基地従業員給与、娯楽施設費など)は「思いやり予算」という奇妙な名前がついている。

 イラン・イラク戦争、湾岸戦争と、アメリカが武器販促活動をやるたびに「自衛隊出せ、出せないならカネ出せ」と繰り返しカツアゲされて上納金をつり上げられてきた。センパイもうお金ないですとも言えない。東日本大震災のトモダチ作戦も口実に使われて契約更新期間は5年に延びた。友情にも請求書がついてくる。トランプは「思いやり予算」をいっきに4倍(経費全額+50%マージンの80億ドル)にせよと日本政府に要求している。

「在日米軍を削減すると脅せば日本はカネを出す(笑)」と言っている。

 日本は世界に冠たる財政赤字国だ。借金背負って先細るニートと高齢者の限界集落だ。「我が国の債務残高の対GDP比(※約2.5倍に迫る)は主要先進国の中で最悪の水準となっている」と財務省のサイトに堂々と書いてある。

 アメリカ・ファーストにはそんなことは関係ない。借りてもいない金を出せとは闇金でも言わない。

 5000億円あれば国公立大の学費無償化ができる。
 小中学校の給食無償化ができる。

 アメリカは親会社、日本は子会社だ。
 永田町も霞が関もワシントンDCから見れば新橋の下請けサラリーマンだ。
 子会社の従業員は親会社のことを何も知らない。
 知らなくていい。
 派遣やバイトはもっとわからない。

 巨万の富が動く日米政府間の決めごとは一握りの知日派アメリカ人と窓口日本人たちで、うまいこと運営されている。政策協議はすべておぜん立て通りだ。両国政府の利害と意思を世論にまぶして空気をつくり、政治を動かす自動運転だ。

 与野党限らず日本の政治家たちはアメリカに承認されてナンボだ。 
 自由の女神の神通力だ。
 バッジをつけた議員の野心は日の丸と星条旗を両方背負って、生活の安全保障を得ることだ。
 CIAに声をかけられたら、やっぱりうれしい。

 平民ジャパンがアメリカを知らずにボーっとしているから、ナメた連中がのさばる。保守もリベラルも偽物で、愛国はシノギの方便で、ウヨサヨプロレスで手遊びしているからそうなる。
 よごれちまったジャパンは、もうきれいなカラダには戻れない。黒い雨に打たれて、骨まで汚染されてしまった。

 親会社に工作員を送り込む発想は無い。

 バイデンが勝てばいいのか。それも「トランプほど無茶は言わないかも…」という希望的観測で根拠は無い。

 大統領が決まらず混乱が続き、ややこしい事態になっても、懐寒い平民ジャパンの血税がアメリカにちゅーっと吸われて溶かされていくことに変わりはない。

 子会社役員の発言は親会社に日々監視されている。
「対米自立」を言えば巧みに排除される。
 外務省、防衛省、財務省、経産省官僚はもちろん、日本の政治家はアメリカには絶対に逆らわない。
 みな自分がカワイイ。
 出世がしたい。
 国民より家族が大事だ。

 忖度の連鎖はアメリカを中心に形成される。安部さんではない。
 安部さんのお爺さん(岸信介)、大叔父さん(佐藤栄作)の代からそうなっている。
 だから日本は安泰だと彼らは言う。
 お上がアメリカでも中国でも属国は属国だ。見渡せば周囲はスパイだらけだ。

次のページ日米関係の原点——1枚の新たな「御真影」

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猫島 カツヲ

ねこじま かつを

ストリート系社会評論家。ハーバード大学大学院卒業。

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