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ハリウッド実写化!『君の名は。』がここまでバズった理由を改めて考えてみた。

公開から1年を経て、ついにハリウッド進出を果たした大ヒット映画の魅力をもう一度考察。

写真を拡大 映画の舞台となった飛騨古川市。ストリートジャック2017年2月号別冊付録「『君の名は。』を探して」においても、劇中に出てくる名所の観光マップ&ガイドを紹介している。

なぜ、みんな飛騨に行きたくなったのか?

 しかし、『君の名は。』のそれがこれまでと圧倒的に違ったのは、ファン層の幅広さ、そしてインスタグラムを中心とするSNSの存在である。既存のアニメ映画作品の巡礼の大半が、その作品をコアに愛する人の「やむにやまれぬ衝動」であったのに対し、『君の名は。』の巡礼者の動機はもっとライトだ。「あんなにきれいな場所があるなら、今度旅行で行ってみたいね」「写真を撮ってインスタにアップしたい」という、作品世界を越えた「緩やかな衝動」が彼らを聖地に誘っているのだ。実際に物語の舞台のひとつである飛騨古川では、ハッシュタグで、撮影した画像を拡散することを市をあげて奨励している。こういった「一般層」までも取り込んだ聖地巡礼は、国内においては極めて稀であり、そういう意味では「初めての現象」と言えるのではないだろうか。

 これから劇中の瀧のようにあなたが気になる女の子とデートをするとき、『君の名は。』を観ることがあるかもしれない(幸いなことに、大ヒットのおかげでまだまだ劇場で作品を楽しめそうだ)。もし隣にいる彼女が少しでも興味を持ったら、次のデート場所は、物語の舞台になった場所にしてみてはどうだろうか。そこで映画と同じ写真を撮るもよし、登場人物と自分たちを重ねるもよし。ここで紹介しているのは公式認定された場所だが、思い思いに宝探し感覚で回るのもいいかもしれない。そんなときは、新海監督の「飽きさせない」という言葉を思い出して欲しい。隣にいる友達や彼女も一緒に楽しめるホスピタリティある「聖地巡礼」の旅に、この週末、あなたも出かけてみては。

(この文章は、ストリートジャック2017年2月号掲載「『君の名は。』を探して」『解説』より一部抜粋したものです。)

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