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休日の家族連れを直視できない女性。押された「不可」という小さなハンコ

産まないことは「逃げ」ですか⑦

産んでも産まなくてもこれでよかったと思える人生のために。女として「自分が主語」の人生を楽しむためのヒントがある。34歳で子供が欲しくなり、40歳で不妊治療をやめたコラムニスト吉田潮の体験。妊娠した時のこと、そしてその後のこと。『産まないことは「逃げ」ですか?』より紹介する。

家族連れを見るのがツラかった

 休日は、日本全国どこでも、家族連れを見かける機会が増える。人がいないところであっても、日曜日のニュースでは「全国の行楽地は家族連れでにぎわっていました」という文言を聞くことになる。

 父と母の間に子供、あるいは小さな赤ちゃんを抱いた母親、あるいはおなかの大きな妊婦さんとその夫、あるいは子供と母親と祖母の3人組。生殖に成功した人々のユニットは、しばらくまぶしくて見られなかった。家族連れが自分の視界に入ると、すぐに視線をずらしていた。

 同じ顔をしたユニットに対して、「私はそのユニットを組むことができなかったよ……」とやるせない気持ちになったからだ。同じ事務所所属なのに、人気グループに入れなかったような感覚。自分はスポットライトを浴びることができないんだなと、打ちのめされた感じかな。

 
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吉田 潮

よしだ うしお

コラムニスト

1972年生まれ。おひつじ座のB型。千葉県船橋市出身。ライター兼絵描き。



法政大学法学部政治学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。『週刊フジテレビ批評』、『Live News it!』(ともにフジテレビ)のコメンテーターなどもたまに務める。2010年4月より『週刊新潮』にて「TVふうーん録」の連載開始。2016年9月より『東京新聞』放送芸能欄のコラム「風向計」を連載中。著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)、『産まないことは「逃げ」ですか?』(KKベストセラーズ)、『くさらない イケメン図鑑』(河出書房新社)ほか多数。本書でも登場する姉は、イラストレーターの地獄カレー。



公式サイト『吉田潮.com』http://yoshida-ushio.com/



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  • 吉田 潮
  • 2017.08.26