【ミシュラン「三ツ星」完全制覇への道】北京版でも新三ツ星! 今年も待ちに待ったミシュランガイドの発売時期がやってくる!《美食バカ一代・藤山純二郎》 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【ミシュラン「三ツ星」完全制覇への道】北京版でも新三ツ星! 今年も待ちに待ったミシュランガイドの発売時期がやってくる!《美食バカ一代・藤山純二郎》

タイヤ屋のガイドブックに取りつかれた漢(おとこ)魂の七皿目


 自称「慶應幼稚舎以来の由緒正しいおたく」である藤山純二郎氏。プロレスや映画に続く、次なる興味のターゲットに示したのは、なんとヨーロッパの『ミシュランガイド』による三ツ星レストラン。これは毎年、更新された内容が出版されて、新しい「三ツ星」を誕生させている。「世界のミシュラン三ツ星レストランをほぼほぼ食べ尽くした男の過剰なグルメ紀行」の著者である藤山氏は、その都度発表される新情報が「気になって気になって、放っておけない」と語る。彼の好奇心をこれほどまでに惹きつける『ミシュランガイド』、その魅力とは? その神髄を語って頂こう!


■藤山の本棚は、世界の年度別『ミシュランガイド』で真っ赤

 ミシュランは、「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」を令和2年10月9日(金)に、「ミシュランガイド東京2021」を同年12月10日(木)に発売することを発表した。

 今年もまた、世界各地で赤い表紙の『ミシュランガイド』が発売された。 

 そうなのだ。世界各地と言っても、あくまで北半球が中心だが、総本家の『フランス版』をはじめ、イタリア、ドイツなどの『ヨーロッパ各国版』、さらに『メイン・シティズ・オブ・ヨーロッパ版』、パリ、ロンドンなど『ヨーロッパ都市版』、それに ニューヨーク、サンフランシスコなどの『アメリカ都市版』

 そこへ持って来て、東京、京都・大阪などの『日本版』、上海・ 香港・マカオの『中国版』、シンガポール、ソウルなどの『アジア版』、ブラジル『リオデジャネイロ&サンパウロ版』など が加わり、『ミシュランガイド』の種類の多さは他の出版物の類を見ない。

2020年夏に発売された日本版には、京都・大阪に加えて岡山が追加された(写真・MICHELIN)

 しかも、『特別版』を除いて、毎年、出版されている。いや、実は、そのおかげで、僕はたいへんなのだ。なぜなら、『年度版』ということは、毎年、買わなければいけない からだ。

 ただし、全バージョンを購入しているわけではない。野球ファンなら知っているが、プロ野球の開幕シーズンになると、その年の『年度版』の『選手名鑑』が本屋に並ぶ。

 すると、ファンは、「ああ。今年も出たか」と、毎年買う。なぜなら、去年や一昨年のプロ野球選手名鑑を持っていても何の意味もないからだ。

 ひとチーム、最低10人は入れ替わるから、誰が入って、誰が出ていったかだけでなく、有名選手でなくても「ああ、この選手はまだ残っていたか」と思ったりする。

 ミシュランは世界的だから、たしかにそれとは、規模はまったくちがうけれど、読者の感覚は同じと言っていいだろう。世界中のレストランの名店のその年のランク付けが載っているのだから、星が増えたり、『ミシュランガイド』からその名が消えたりする。

 となれば、「ミシュラン」ファンは、世界中の『ミシュランガイド』を全部、手に入れるか、一部を購入するか、もしくは情報を仕入れ、どのレストランが新たに加わり、どの店が消えたか、あるいは急上昇した店はないか、新三ツ星はないかなど、その情報を知りたいのだ。

 早い話が、去年買って持っていても、今年も欲しいわけである。

次のページ藤山はどうするか?

KEYWORDS:

星の意味するところとは、以下の通り(ミシュランガイドのホームページより引用)

三つ星・・・そのために旅行する価値のある卓越した料理
二つ星・・・遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
一つ星・・・そのカテゴリーで特においしい料理
ビブグルマン・・・コストパフォーマンスの高い飲食店・レストラン。丁寧に作られた良質な料理が手頃な価格で食べられる
お勧めのお店・・・星、ビブグルマンはつかないけれども調査員お勧めの飲食店・レストラン

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藤山 純二郎

ふじやま じゅんじろう

東京出身。幼稚舎、普通部、高校、大学と慶應義塾で学ぶ。
祖父は日本商工会議所会頭や初代日本航空会長も務め、岸信介内閣の外相で大活躍した藤山愛一郎。純二郎は普通のサラリーマン。
料理評論家の山本益博の薫陶を受け、
89年から『ミシュランガイド』(ミシュラン社)を片手に現在まで28年間、
世界の三ツ星レストランを食べ歩き、全119店中、114店を制覇(2018年9月現在)。現在も、会社に長期休暇をとっては、三ツ星の美食を「胃袋に」収める。
執筆は、91年『東京ポケット・グルメ〈1992-93年版〉』(文藝春秋)、
95年から『東京食べる地図』(昭文社)、『ダイブル−−−−山本益博の東京横浜近郊たべあるき』(昭文社)を95年版から01年版まで記者として参加。

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  • 藤山純二郎
  • 2017.09.27