19歳で出産、夫は覚せい剤で逮捕。シンママの「絶望」と「愛」
日本の最貧困地帯 沖縄のリアル②
「死が2人を分かつまで」
その後、佐倉さんの家に戻り、ことの顛末を報告した。
彼女のわがままで教会で式を挙げた時の神父さんに言われた言葉を思い出したと言ってくれた。
「死が2人を分かつまで」
覚せい剤に手を出していた、自分を借金漬けにもした、子供達が満足できるような養育費を入れることもほとんどなかった。しかし夫婦でなくなっても、佐倉さんの大輔さんに対する愛は変わらなかった。もちろん子供達にとっては掛け替えのない父親であった。
絶望の中にあったひとつの「愛」に、私は救われたような気がした。
※注 本文に出てくる氏名は全て仮名です。