19歳で出産、夫は覚せい剤で逮捕。シンママの「絶望」と「愛」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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19歳で出産、夫は覚せい剤で逮捕。シンママの「絶望」と「愛」

日本の最貧困地帯 沖縄のリアル②

19歳で妊娠。夫は16歳だった

「俺の子供を産んでほしい」

 知り合って  二ヶ月で佐倉さんは、前の旦那の大輔さんにそう言われた。
大輔さんとの出会いは、那覇市内のクラブだ。いわゆるナンパだった。

 当時の佐倉さんは19歳だった。

 旦那の大輔さんは16歳にもかかわらず20歳と年齢を偽っていた。
 そして、その事実を佐倉さんは長女を身ごもった時に初めて知った。

 キリスト教徒だった佐倉さんに堕胎という選択肢は全くなかった。形だけでもと思い佐倉さんが通っている教会の神父にお願いをし、教会でささやかではあるが式を挙げた。

 大輔さんは、がむしゃらに父親の役割を果たそうと精一杯、朝から日がくれるまで肉体労働で頑張っていた。…が所詮は16歳の子供であった。

 念願の第一子の男の子が生まれた時には家庭はもうすでに壊れかけていたのだ。

 原因は、覚せい剤だ。

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神里 純平

1979年生まれ。沖縄県在住の会社員。

中堅のリサイクルメーカーにサラリーマンとして勤務し、会社内から出る産業廃棄物の収集運搬やグループ内の在庫移動の業務に従事する毎日。少年の頃には紆余曲折があったが、現在は友人たちと一緒に、仕事後や休みの日に子どもたちに格闘技を指導することがライフワークとなっている。好きな言葉は「人生一生雑巾がけ」。著書に『沖縄裏の歩き方』(彩図社)がある。


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